...神妙な面持ちで話を聞く...
...彼女は神妙に考え込んでいた...
...彼の神妙な態度に敬意を表した...
...その神妙な儀式を見学することができた...
...彼女の神妙なまなざしに胸が締め付けられた...
...神妙なお願いを貴方にしちまったのよ...
海野十三 「深夜の市長」
...先刻(さつき)のふざけた真似とは打つて変つて神妙に鼠のやうに小さくなつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...如何にも神妙にかしこまって黙って首を垂れたまま...
豊島与志雄 「或る素描」
...「御商売は何ですか、お家は……?」と尋ねられた時も、お雪は神妙に、「上野原で、月見寺とお聞きになれば、すぐわかります」もし、この場合、お雪ちゃんが女学校出のお茶ッピーで、実家が高利貸でもしていて、「わたしの家はアイスクリームよ」とでも言おうものなら、この通人は真顔になって、「それはお菓子い御商売です」としゃれたかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...相変らず神妙(しんびょう)にしていると...
夏目漱石 「坑夫」
...神妙にせい」利助の子分は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「御用ッ」「神妙にしろッ」路地から二人の子分が疾風(しっぷう)のごとく飛込んで来るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神妙にせい」平次は何やら掴んでグイと引くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神妙にお縄を頂戴せい」「あの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神妙にお繩を頂戴せい」橋の眞ん中に通せん坊をして居たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神妙にせいッ」一隊は表の入口から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お今の家で神妙に通夜(つや)をして居ましたよ」「――」平次には事件の眞相は次第に判らなくなるばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神妙にせい」この時ほど錢形平次は御用風を吹かせたことはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神妙にせいツ」二た太刀目が八五郎の咽喉笛(のどぶえ)を狙つて來る前に錢形平次の手からは久し振りの錢が飛びました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...之(これ)に反して藩の方から手前達のような家来が数代(すだい)神妙に奉公して呉(く)れたからこの藩も行立(ゆきた)つと斯(こ)う云えば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...と神妙な眼つきをした...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...神妙にしていてくれた...
吉川英治 「三国志」
...なんとも、お見それ申しやして」と、いとも神妙に、三拝九拝して、一献(こん)差し上げたいという申しいでなのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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