...海は将軍の門出を祝福するやうに大きな肩を揺(ゆす)ぶつて笑ひ出した...
薄田泣菫 「茶話」
...それを祝福する内意もあり...
太宰治 「逆行」
...落ちついた樹明を祝福する...
種田山頭火 「行乞記」
...この末の君に移つて行つたことを寧ろ祝福するやうな態度でゐるのであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...大いに見込みがあると祝福するのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...ヘレナとドミンを祝福する中...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...亦先きの言葉をくり返して君のその豐饒な天分を祝福するより外は無い...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...僕は君を衷心から祝福する...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...ただ「田辺哲学」の成立を祝福する段階に止まっているに過ぎない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...私は二人の結婚を大いに祝福すると言ってやる...
外村繁 「澪標」
...客を祝福する座席は欄(てすり)で囲んである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...助けた人の果報を祝福することが...
中里介山 「大菩薩峠」
......
原民喜 「遺書」
...新郎新婦を祝福するために老大尉が二つの聖像を捧げて現はれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...共々に健康を祝福する盃を高く挙げたのであるが...
牧野信一 「痴酔記」
...無事におさまったことを祝福するかのような...
山本周五郎 「山彦乙女」
...自分の勇気と希望の門出を祝福するためにあるもののような心地だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...潮の色あい風都合も上々吉だ」自己の幸運を祝福する言葉とも聞こえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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