...或者は永遠に祝福された者で或者は永遠に呪はれた者である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...こんなにも祝福された幸福とにふさわしい者となるべく...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...かつて祝福されたる人...
太宰治 「もの思う葦」
...サウスコット夫人★は彼女の第二十五囘の祝福された誕生日を迎えたばかりであったが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...是れ正に祝福された自然の導きでなくて何でありましょうか?私は今まさに新橋堂の汽車を下りて福永書店の船に上ろうとする私の二子に代って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...生活の創造的な想像たる夢想の祝福されたる力よ! 生活……生活とはなんであるか? それは冷たい理性やわれわれの眼が見るところのものではない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「……お前たちは祝福された人たちだ...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...祝福されたる麗わしい日ではないか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一つの脣(くち)づけが二つの魂を結び合わしたあの聖(きよ)い祝福された夜以来...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんな祝福された性を公衆便所のごときところに放置しておいて相すみますか? こんな重大な問題を変態者の手に委任しておいていいと思いますか?神の思し召しに関係する事柄ですから...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...〔一八七〇、六月〕タルチュッフの懲罰わくわくしながら、彼の心は、恋慕に燃えて僧服の下で、幸福おぼえ、手袋はめて、彼は出掛けた、或日のことに、いとやさしげな黄色い顔して、歯欠けの口から、信心垂らし彼は出掛けた、或日のことに――共に祈らん(オレムス)――と或る意地悪、祝福された、彼の耳をば手荒に掴み極悪の、文句を彼に、叩き付けた、僧服をじめじめの彼の肌から引ツ剥ぎながら...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...神に祝福された平安も求めないではありませんが...
長與善郎 「青銅の基督」
...祝福された人々が死後に住む楽園)」の感動的な描写をより良く詩作できるであろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あの「祝福された星」の歌の唱歌者(うたひて)は...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...あの枝に並んで腰を掛けて(祝福された星)の歌をうたはうか...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...人人の手から手へ反×(9)のビラを渡してゐるのか欺かれた民衆よ粧われた感激よ祝福された兵士たちの何と顔色の蒼いことか万歳の声に顔をそむけて眼鏡を曇らすおまへ白布にくるんだ銃を杖に突いてぢっと考へ込むおまへとってつけたやうな哄笑で話題を女の話に外らせようとするおまへそして恐らくは彼方の車の中で...
槇村浩 「出征」
...祝福された勇士を乗せて...
吉川英治 「剣難女難」
...いかにも祝福された父親の姿だった...
吉川英治 「私本太平記」
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