例文・使い方一覧でみる「祖父さん」の意味

...……祖父さんは平常（ふだん）嘘を言つてゐたのぢやなからうかといふ懷疑（うたがひ）が... ……祖父さんは平常嘘を言つてゐたのぢやなからうかといふ懷疑がの読み方
石川啄木「散文詩」

...お祖父さんどうして死んだの」「年をとったからだよ」「年をとるとお父さんだれでも死ぬのかい」「お父さん...
伊藤左千夫「紅黄録」

...それから祖父さんは... それから祖父さんはの読み方
伊波普猷「私の子供時分」

...しばらくすると祖父さんは中風（ちゅうぶう）に罹（かか）った... しばらくすると祖父さんは中風に罹ったの読み方
伊波普猷「私の子供時分」

...すると城介君はお祖父さんというわけか」加納はそう言って... すると城介君はお祖父さんというわけか」加納はそう言っての読み方
梅崎春生「狂い凧」

...「もったいない、もったいない、お祖父さんはどうでもええ、ありがとうございます、ありがとうございます、どうかお引取を願います、お前も何時までももったいないことをしてはならん、早う神様にお引取を願うがええ、もったいのうございます、もったいのうございます」「お祖父さん、お諏訪様は、今輪になったよ」「これもったいない、もったいないことを云うてはならんぞ」「お諏訪様、お祖父さんは、お諏訪様が見えんと云います、蟹を伴れて来て見せてやっておくんなさい」「罰あたり奴が、そ、そんな我がままを申しあげてはならんと云うに、神様、どうぞ、もう、こんな小供の云うことはおとりあげになりませんように」「蟹が出た、蟹が出た、お祖父さん、お諏訪様が呼んだから、蟹が木の穴からぞろぞろ出て来たよ」「もったいないと云うに、罰あたり奴が、そんなことを申しあげてはならんぞ」「出て来たわ、出て来たわ、お祖父さん、一ぱいの蟹よ、見なさい」「もったいない、もったいない、もったいないことを申しあげてはならんぞ」為作の頭はその時何かに持ちあげられるようになってふいとあがった...
田中貢太郎「放生津物語」

...お祖父さんです... お祖父さんですの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...お祖父さんのようすがいつになく極めて真剣なのに... お祖父さんのようすがいつになく極めて真剣なのにの読み方
豊島与志雄「彗星の話」

...彼はそのお祖父さんということをつけ加えたので... 彼はそのお祖父さんということをつけ加えたのでの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...お祖父さんという一語はジャン・ヴァルジャンなる者を消滅さしたのである...
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...長い間名主をしてゐたお祖父さんは... 長い間名主をしてゐたお祖父さんはの読み方
新美南吉「良寛物語　手毬と鉢の子」

...お祖父さん達には... お祖父さん達にはの読み方
新美南吉「良寛物語　手毬と鉢の子」

...お祖父さんの耳に聞えて来た... お祖父さんの耳に聞えて来たの読み方
新美南吉「良寛物語　手毬と鉢の子」

...お祖父さんに会ってくるのも悪くないが... お祖父さんに会ってくるのも悪くないがの読み方
久生十蘭「あなたも私も」

...けふお祖父さんは... けふお祖父さんはの読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳「ディカーニカ近郷夜話　後篇」

...「やつぱりその……つまりこのお祖父さんとだね... 「やつぱりその……つまりこのお祖父さんとだねの読み方
牧野信一「地球儀」

...お祖父さんもそうなさいな」「なんだか野駆けにでもいったようだな」源六は独り言のように...
山本周五郎「柳橋物語」

...「祖父さんのはどれでしょうか... 「祖父さんのはどれでしょうかの読み方
横光利一「旅愁」