...私はジッド先生に教へられた祖先伝来の人間の生活力を胸一杯に感じて...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...これ祖先伝来のままにて何ら外国の影響を受けざる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...自分たち祖先伝来の土地を護らせねばならぬ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...祖先伝来の田畑を荒亡されて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...祖先伝来の土地を根こそぎやられながら平気の平左衛門でいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...祖先伝来の永遠の労苦を訴へるやうな...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...ただ祖先伝来、ここにいるというだけで、日夜すまぬすまぬとは思いつつ、まあこうして、一所懸命に自分の場所を守っているわけだ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...滑稽なのは昔借りた物を如何にも祖先伝来であるかの如き顔をして...
辻潤 「ふもれすく」
...自分には祖先伝来の二本の足があるから...
辻潤 「ふもれすく」
...甥(おい)のあるものは祖先伝来の槍(やり)をふり回して猫を突くと言って暗やみにしゃがんでいた事もあった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...祖先伝来の家屋敷や畑をすてゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...他の一人も亦同じやうに祖先伝来の家禄を顧みず...
永井壮吉 「冬日の窓」
...たとえ祖先伝来の爵位と家産を失うとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...祖先伝来の由緒ある刀だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何でも少しばかりの借金の抵当(かた)に祖先伝来の田地を寅旦那に捲上(まきあ)げられ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それで祖先伝来の土地まで質に入れ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祖先伝来のカマボコ製造業を享けついで...
牧野信一 「貧しき日録」
...祖先伝来の鎗刀(やりがたな)が捨てたくなさに...
柳田國男 「名字の話」
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