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饗庭篁村 「木曾道中記」
...僕はその時が君の上に一刻も早く来るのを祈るばかりだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...未来の結縁(けちえん)を祈るばかりだ...
海野十三 「壊れたバリコン」
...ただ御無事を祈るばかりです」博士は正直に云った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...予審判事――氏が一日も早く私を喚問して呉れることを祈るばかりである...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...いまはそれを祈るばかりである...
太宰治 「『パンドラの匣』あとがき」
...ただ老人が早く例の村へ急を告げてくれるようにと祈るばかりだった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...と祈るばかりの弱い人びとであった...
永井隆 「この子を残して」
...蔭ながら祈るばかりでございまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ無事を祈るばかりだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...僕は先日も申上げた通りただ貴嬢の行末(ゆくすえ)に幸福の来らん事を祈るばかりです」とかかる事を言われてはお登和嬢いよいよ悲しさに堪えず「運命の決したとおっしゃるのはいよいよお代さんと御婚礼なさるのですか」大原も今まで耐(こら)えし悲(かなし)みを包み切れず...
村井弦斎 「食道楽」
...なにごとも起こらぬようにと祈るばかりである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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