...何ぞ余の敵(あだ)の神に祈るを得んや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...なおこの上にもよかれかしと祈るのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...お種の家ではお種のいなくなった日を命日にしてその冥福を祈ることになった...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...仕事に精出したまへと祈る...
種田山頭火 「其中日記」
...もう社会でけっして不幸でないようにと祈る気持ちでした...
林芙美子 「新生の門」
...二人の永久の幸ひを祈る最初の接吻を寄せるであらう...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...一途な心で祈る私の――見知らぬ私の心を素直に受けてくれるか私はいま空を抱きしめて祈っているのだ地に跪いて祈っているのだ魂からなる...
松本淳三 「ガンジよ」
...全快を祈るものなり テディ大佐親愛なる夫人よ――御令嬢方みな無事...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...自分たちの働きが立派に堂々と記録されるようにと祈るのを常とした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そう祈るが如く私には思える...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...祈るように云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...佐和はそれを見送りながら神に祈るような気持で呟いた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...せめてそれが事実であってくれと祈る気持ちで何事も云わず...
横光利一 「旅愁」
...神に祈る心根を」「ですから...
吉川英治 「大岡越前」
...名器名宝のいのちは世々かけて長くあれかしと祈るのでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...「降らねばよいが」夜ごとにこの闇を歩む兄の身を思いやって祈るのだった...
吉川英治 「親鸞」
...命にかかわるようなひどい怪我ではありませんように――彼は祈るような気持で丁寧(ていねい)に山田の頭を調べた...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
...まるで僧侶のように祈ることができた方です...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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