...偶像に祈るのはおやめなさい...
芥川龍之介 「おしの」
...今も再び祈る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その宗教においては、神のかわりに、悪魔に祈るのだ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...すこしばかり掘り開けば――そんなことがないように神かけて祈るが――ふたたび水をそっちの方に流れさすことができる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その時の内面の要求に従って必ずしも非日本的を恐れない事を祈るのである...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...せめて死んだ人たちの冥福を祈るために...
橘外男 「逗子物語」
...絶えず安着を祈ること...
谷譲次 「踊る地平線」
...何を祈る時に用いるものか...
直木三十五 「南国太平記」
...何を祈る金椎であろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生は唯一人冷い下宿の床で「わだつみも便なき此児を守らせ玉へ」と祈るより外に道がなかった...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...祈るような必死の顔つきであった...
原民喜 「秋日記」
...祈るでもなく祈らぬでもなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何年か前本郷座で「日本橋」の時、果物屋の店先、小織桂一郎(?)が熊の如き狂乱の男で抜身の刀をひつさげ、林檎の実を刃の先に突き刺す、それを見て仰天した果物屋の小僧、小さい癖にキイキイと小生意気な文句を吐いた小僧の子役は、あれは瀬戸日出夫ぢやなかつたかしら? 違つたら失敬――青年瀬戸日出夫よ、精進を祈る...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...ひたすら私は神の慈悲に祈る心が強かつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...奥さんに明日の晩は成功を祈ると言って下さい...
森本薫 「華々しき一族」
...「我々は神に祈ることをもっと稀にしなければいけない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あとが、平常であって下さればいいと、祈る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...その地の善防奮戦を祈る...
吉川英治 「新書太閤記」
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