...十数年間一日のごとく朝も夕も爾に祈りつつありしが故に今日(こんにち)この思わざるの喜(よろこび)と慰(なぐさめ)とを爾より受くるを得るなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...三べんお祈りをしますと...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...けがれ払(ばら)いのお祈りをなすって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...彼の祈りも、彼の美徳も酬いられ、ついに運命の潮はわがほうへ逆流し始めたのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...清純な祈りであると思った...
太宰治 「作家の手帖」
...あゝクロニオーン願くはわれの祈りを受け納れよ!危難逃れて一命を保つを許せ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...先に汝が手を揚げて祈り求めし*情願は成りしならずや? 神明の 75計らひありてアカイアの子らは汝の無きが故...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そして今でもやっぱりお祈りをしていますの...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さてお祈りが、美辞や麗句に花咲かせ、真言秘密の傾向が、まことしやかな調子をとる時、日影も知らぬ脇間(わきま)では、ごくありふれた絹の襞((ひだ))、峻厳さうなる微笑(ほゝゑみ)の、お屋敷町の奥さん連(れん)、あの肝臓の病人ばらが、――おゝ神よ!――黄色い細いその指を、聖水盤にと浸します...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...私の歌う通りに歌うがよい」サンクトス・ドミヌス・デウス・サバオス・プレニ――羅典(ラテン)の聖なる祈りの歌を...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ああ神様と祈りたくなります...
林芙美子 「新版 放浪記」
...最も切なる祈りのやうに...
原民喜 「鎮魂歌」
...無料で祈りを捧げるほど宗教が裕福でないこの時代としては...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ずつと心からの祈りだつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...第三の祈りに、神はひそやかに囁きたまうた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...そんなことのないように祈りますけれども...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...涙ぐんだ声で旅中の無事を祈り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そのすべてが、秀吉を戸主と仰ぎ、秀吉を柱とたのみ、朝に蔭膳(かげぜん)を供(そな)え、夕に武運を祈り、今生(こんじょう)の箇々小さなる命をまとめて、「生も共に、死も共に、幸いも共に、苦も共に...
吉川英治 「新書太閤記」
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