...古い由緒をもった原了廓の祇園名物香煎(こうせん)の店の交って居るのは京なればこそである...
岩本素白 「六日月」
...生え抜きの上田市民で丁度この日他行のためにこの祇園祭の珍しい行事に逢わなかった人もあるであろうから一生におそらくただ一度この町へ来合わせて丁度偶然この七十年目の行事に出くわした自分等はよほどな幸運に恵まれたものだと思っても別に不都合はない訳である...
寺田寅彦 「高原」
...祇園(ぎおん)清水(きよみず)知恩院(ちおんいん)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それはみずからその神祇的な権威を傷けるものと云わざるを得ないだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...宗碩の宗祇像には...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...直接あるいは間接に宗祇の越後通いによって作られた因縁だろうと察せられる...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ウイを買ひ(B&Wを半分ほど)祇園の大住へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その上にまだ太祇(たいぎ)という名人も京にいたのですが...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...それは柏軒先生が若し生きながらへて此聖代に遭はれたら差詰(さしづめ)神祇官の下(もと)で大少副の中を拝せられるのだつたにと云つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...主として神祇官系統の文献に依(よ)り...
柳田国男 「海上の道」
...神態ノ二火祭 多しおたひ祭 備後鞆祇園社たひまつ祭 多し火箱祭 加賀田島天神社七...
柳田國男 「祭禮名彙と其分類」
...そうして今は何等の伝うるところもなく博多下祇園町順正寺の墓地に灰頭土面している...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...高氏の本陣神祇官(じんぎかん)の大屋根の上から...
吉川英治 「私本太平記」
...今もある祇王寺の遺蹟と共に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...わしは乗らない」祇園藤次は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...祇園藤次をつかまえて詰問に及ぼうとすると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...清十郎先生のお名まえにもかかわるのだ」祇園藤次の飛んでもない置土産の一件を話して聞かすと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...祇園藤次のような不届き者...
吉川英治 「宮本武蔵」
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