...不良組織は社会悪であり、強く非難すべきである...
...集合犯罪は、社会悪として厳しく取り締まられています...
...またこの男としてもこういう社会悪的な動物を飼育して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...悪を(之は必ずしも神学的なあの悪のことではなくて社会面の記事で云う社会悪に近い)反逆の一つの形式と見る...
戸坂潤 「読書法」
...孤児は社会悪の苗だから...
永井隆 「この子を残して」
...政治を毒する社会悪への怒り...
火野葦平 「花と龍」
...翁の川柳は社会悪を呪咀するものに多く愛誦す可き作品が見出される...
正岡容 「大正東京錦絵」
...この資本主義の社会の社会悪と矛盾...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...わたしたちの生きてゆく感覚そのものがより美しいものを求めて社会悪に抵抗する...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...本質をかえて社会悪となり...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...荒びさせている社会悪の諸条件は...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...社会悪と資本家への憎悪などが描かれたもので...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)」
...唯物功利道徳が生むところの社会悪に向って潜入させ...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...もっと厳しい社会悪としての蔑視と糾弾をお互いに持ち合わなければ駄目なんじゃないかしら...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...根本からこれらの社会悪と個々の罪のありどころを突きとめ...
吉川英治 「大岡越前」
...ひとたび、悪い世代に宿命づけられた人間の子たちの悲運は、果てなく、非運非命につながり、これが、社会悪の雑草に、はびこッて行く...
吉川英治 「大岡越前」
...そのころの社会悪と人間性の陥りやすい権勢欲やら迷妄(めいもう)やらが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...幕府は、京都と外国の交渉に腐ってくるし、浪士は、蛆(うじむし)みたいにふえるし、町人は、唯物(ゆいぶつ)生活に行き詰って、刹那(せつな)主義に傾くし、役人の頭はぼけていて、為すことを知らない間に、足もとをつけ込んで、押込み、騙(かた)り、辻盗り、殺人、社会悪は、踊りを踊って為政者を馬鹿にする...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...骨肉の間さえ破壊されかけた一頃(ひところ)の――社会悪はなお人間のなかに澱(よど)んでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...土民の徳政令ではこの社会悪を除くことはできない...
和辻哲郎 「鎖国」
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