...お礼を言うのでした...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...お礼を言うのでした...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...こちらから名乗ってお礼を言う勇気もなく...
太宰治 「俗天使」
...君には、お礼を言う...
太宰治 「火の鳥」
...家内があの犬のお陰で君に大変世話になったと……是非行ってくれぐれも礼を言って来てもらいたいと……私からも厚く礼を言うよ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「お前はお母さんのお世話をしてくれたうえに、わしのために節を守ってくれて、なんともお礼の言いようがない、わしは、今、更(あらた)めて礼を言うよ」「賤(いや)しい身分の者を、御面倒を見ていただきました、お母様は私がお見送りいたしましたが、思うことの万分の一もできないで、申しわけがありません、賊に迫られて自殺したのは幾分の御恩報じだと思いましたからであります、お礼をおっしゃられては恥かしゅうございます」「いや、お礼を言う、それにしても、お前を賊に死なしたのは、残念で残念でたまらない、今、お前は冥界(めいかい)におるから、お母さんのことも判ってるだろうが、お母さんは、今、どうしていらっしゃる」「お母様は、罪のない体でしたから、もう人間に生れかえっております」「お前は、何故、いつまでもそうしておる」「私は、私の貞烈のために、無錫(ぶしゃく)の宋(そう)という家へ、男の子となって生れることになっておりますが、あなたに情縁が重うございますから、一度あなたにお眼にかかるまで、生れ出る月を延ばしております、が、もうお眼にかかりましたから、明日は往って生れます、もしあなたがこれまでの情誼をお忘れにならなければ、一度宋家へ往って、私を御覧になってくださいまし、笑ってその験(しるし)をお眼にかけます」趙と愛卿の霊は、手を取りあって寝室へ往って歓会したが、楽しみは生前とすこしも変らなかった...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...アロアがお礼を言う間もなく...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...ほんとに忌々(いまいま)しい畜生ったら」金助は兵馬に礼を言うことを忘れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...まいにち神さまにお礼を言うがいいよ」「うん」ごんは...
新美南吉 「ごん狐」
...平次」「ヘエ」「礼を言うぞ」吉住求馬は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...礼を言うぞ」「…………」志賀内匠は首を垂れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「無礼を言うな、松井博士の遺言で私はこの屋敷の管理をしている紺野左一郎だ...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...ちゃんと先祖の墓のそばへ埋めてやりました」「そりゃどうも有り難うございました」私は私自身の遺骨の埋葬のお礼を言うとき...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...喜んでお礼を言う...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...リーズはいまにきっとおまえにお礼を言うよ」「いまに」とかれが言ったのは...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ジロリと土手下を横目で睨んで置いてスタスタ二人の後を追って姿を消す)仙太と段六は礼を言うのも忘れてしまって茫然としてその後姿を見送っている――ウロウロしていた女房はもうズット先程から仕置場矢来の方へでも降りて行ったのか姿を見せない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...殊(こと)に角煮は頬が落ちそうでした」と頻(しきり)に礼を言う...
村井弦斎 「食道楽」
...須貝 お礼を言うなら...
森本薫 「華々しき一族」
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