...宿直室の話聲が礑(はた)と止んだ...
石川啄木 「足跡」
...――二三十分も續いた『パペ、サタン、アレッペ』といふ苦しげなる聲は、三四分前に至つて、足音に驚いて卒(には)かに啼き止む小田の蛙の歌の如く、礑と許り止んだ...
石川啄木 「雲は天才である」
...松太郎は礑(はた)と足を留めて...
石川啄木 「赤痢」
...松太郎は礑と足を留めて...
石川啄木 「赤痢」
...礑(はた)と足を止めた...
石川啄木 「葬列」
...かの聲無き葬列は礑(はた)と進行を止めて居た...
石川啄木 「葬列」
...礑(はた)と足を留めて背後(うしろ)を振返つた...
石川啄木 「鳥影」
...礑(はた)と足を留めて後ろを振返つた...
石川啄木 「鳥影」
...吉野は礑(はた)と足を留めて...
石川啄木 「鳥影」
...楠野君は礑(はた)と手を拍つ...
石川啄木 「漂泊」
...忽ち小膝(こひざ)を礑(はた)と撲(う)ち...
巌谷小波 「こがね丸」
...猿は礑(はた)と地に平伏(ひれふ)して...
巌谷小波 「こがね丸」
...小文さんは礑(はた)と手を打つた...
薄田泣菫 「茶話」
...礑(はた)と下落致し...
直木三十五 「南国太平記」
...一日(にち)吹(ふ)いた疾風(しつぷう)が礑(はた)と其(そ)の力(ちから)を落(おと)したら...
長塚節 「土」
...一しきりして礑(はた)と其が止むと...
二葉亭四迷 「平凡」
...礑(はた)と止む...
二葉亭四迷 「平凡」
...忽ち礑(はた)と物に眼界を鎖(とざ)された...
二葉亭四迷 「平凡」
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