...反感の基礎は要するに嫉妬に在るからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これは器械的熱学論の基礎を成している永劫観念に全然矛盾するものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ホテルの礎石の爆発とを合わせて...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...ブルジョアの家族制度はいかなる基礎の上に立つてゐるか...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...思想の基礎となる本能に相違がある以上は...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...法身(ほとけ)の真言(ことば)に基礎をおいているので...
高神覚昇 「般若心経講義」
...其基礎の月光或は月夜の白雲なること...
高木敏雄 「比較神話学」
...幾何学を総合的に取り扱って分類するにはそれ故各々の幾何学の基礎に如何なる公理が横たわっているかを見定めることが最も正当な道であると云わなければならない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...學問上の研究方法に論理的基礎を置いたといふことが既に日本人の頭としては非常にえらいことであります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...その基礎を昔は盤石天より降りしとこそ尊がりしが...
内藤湖南 「寧樂」
...科学的にその基礎が確立されたとはいえないかもしれない...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...今日まだその基礎が極めて周辺的な観察に立脚して居り...
久生十蘭 「南極記」
...ひとはゲーテが不死の観念を活動の観念によつて基礎付けようとしたのを知つてゐる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...いわゆる「光の形而上学」は古くから意識的に或いは無意識的に認識理論の基礎となっている...
三木清 「哲学入門」
...ところでこのやうな選擇は何に基礎をもつのであらうか...
三木清 「歴史哲學」
...歴史的なものの最も基礎的な規定は個性的なものといふことである...
三木清 「歴史哲學」
...しっかりした基礎を持っていなくてはならない...
森鴎外 「かのように」
...真の国礎は万代にすわらぬものとみゆる――と時の民ぐさは喞(かこ)った...
吉川英治 「日本名婦伝」
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