...確乎たる内面的基礎を缺くこととなるに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ともかくもこのような事情であるから颱風の災害防止の基礎となるべき颱風の本性に関する研究はなかなか生やさしいことではないのである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...これは土木工学の基礎となる土圧の問題には当然考慮さるべきものと思われるのであったが...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...その意味はすでに前述のごとく器械的力学的自然観の基礎として現代に保存されたものと同義である...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...では吾々の哲学の「哲学的基礎」という言葉は全く無意味であるのか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ヒューマニズムが唯物論に先立ち又はその基礎や根柢をなすというのは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...もし『教会的社会裁判の基礎』の著者が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...精神的の美点を基礎としないで...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...次に(五)ギリシア系回教徒に依って今日のカイロの基礎が置かれ...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...基礎的な教育を受け...
野村胡堂 「楽聖物語」
...等しく皆過まつた基礎の上に立ち不當の權利を僭するものに外ならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...1)Vancouver's Voy. vol. i. b. i. c. 7. p. 137.2)Missionary Voyage, p. 192 and 385.3)Id. Appen. p. 347.おそらくキャプテン・クックはその計算の基礎たる資料によって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼の人間學を覆すべき基礎經驗が既に成長しつつあつたに拘らず...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...もと自然的基礎の上に立つてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...このとき人間的有機的生命がその歴史理論の基礎におかれるやうになつたのは...
三木清 「歴史哲學」
...医学だけが脆弱(ぜいじゃく)な基礎の上に立っていて自己の力だけを頼りとするわけにゆかないかのようである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...美への直観がその基礎をなしているからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かくの如く福岡の喜多流の今日在るは全く故只圓翁の遺徳を基礎としたもので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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