...眞上(まうへ)の磽(かうかく)たる岨道(そばみち)を...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...磽(こうかく)たる石ころ路(みち)を...
泉鏡花 「怨霊借用」
...縦令(たとい)この地域は狭隘(きょうあい)であり磽(こうかく)であっても厳として独立した一つの王国であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...いかにして磽地(いしじ)を拓(ひら)いて果園を作りしか...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...磽(こうかく)たるスコットランドの山々...
中島敦 「光と風と夢」
...阿爾泰(アルタイ)山脈の東南端が戈壁沙漠(ゴビさばく)に没せんとする辺の磽(こうかく)たる丘陵地帯を縫って北行すること三十日...
中島敦 「李陵」
...極めて磽(こうかく)なる土地なれば...
野中到 「寒中滞岳記」
...沙漠礁磽の地をして云なるべし...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...不毛磽の地を選んで...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...かかる磽(ぎょうかく)不毛の地をそう呼んでいる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...磽角な赤土山はその風に吹かれて土煙が舞ひ起る...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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