...磯節(いそぶし)で有名な三磯(みいそ)の一つ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...磯節の文句を調子はずれにどなっていたのだったから...
海野十三 「太平洋魔城」
...だアすナ」それは三浦のとくいな磯節だった...
海野十三 「太平洋魔城」
...しかし安木節も鴨緑江も八木節も磯節もデツカンシヨも人にきこえないやうに歌はなければならない...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...磯節に『松が見えます』とあるものは即ち是れ也...
大町桂月 「常磐の山水」
...場所柄の磯節聞かむとて...
大町桂月 「常磐の山水」
...せめて處柄の磯節を聞かむとて...
大町桂月 「水戸觀梅」
...磯節(いそぶし)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大洗に磯節というのがござり...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十七だが、とにもかくにも、このイカモノ音楽師は、世界的だという八重山節のコッピーを取って見せてしまうと、またもや息をつく遑(いとま)もなく、「今度ハ、ガシャガシャ節ヲオ聞キニ入レルデス」「まあ、待って頂戴、マドロスさん、今のその八重山節は、素晴らしいものかも知れないが、その土地へ行って、世界一だとか、日本一だとかいう声の練れた島の娘たちの咽喉から直接(じか)に聴かなけりゃ、本当の味がわからないわね、地唄というものはみんなそうなのでしょう、日本のものを聞くくらいなら、わかるのを聞きたいわ、けれども、安来節や、磯節なんて、わたしあまり好かない、何か日本の唄でわかるのをうたって頂戴」「デハ、カンカンノウ、キウレンスヲウタイマショウカ」「あれは日本のじゃありませんよ、わからないことは同じよ」「デハ、チョンキナ、チョンキナ」「いけないわ、なんだか下品だわ」「お前とならば……」「いや味ったらしい」「春雨」「お前さんのがらにないね」「きんらいらい」「駄目よ」「越後獅子――イイデス」「あんまりおきまりでねえ」「十日戎(とおかえびす)」「ぞっとしない」「梅にも春」「いよいよお前さんのガラにない」「惚れて通う……」「いやいや」「デハ、オジョサン、何ガイイデス、アナタノ方カラ望ムコトヨロシイ」「生意気をお言いでない、わたしの望むもの、お前にやれますか、やっぱり日本のものでない方がいいわね、日本のものだと、こっちがわかり過ぎてるから、マドちんが一生懸命やればやるほど滑稽になってしまう、だからいっそ、もとへ繰返して本場ものをやって頂戴...
中里介山 「大菩薩峠」
...武藤邸の近くで磯節か何かのラヂオが鳴っているのには愕(おどろ)いてしまった...
林芙美子 「落合町山川記」
...「なにをお歌いになるの?」「磯節(いそぶし)...
火野葦平 「花と龍」
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