...と数えるほどは米を磨ぐものも無いのであろう...
泉鏡花 「婦系図」
...ト(磨ぐ)に冠する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...女が無花果(いちじく)の青葉の陰を落した井戸端へ出て米を磨ぐと...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...米を磨ぐ水のつめたさが指先からしみこんでくる...
種田山頭火 「其中日記」
...米磨ぐ水がやゝつめたく...
種田山頭火 「其中日記」
...午後、ともすれば滅入りこむ気分をひきたてて、秋晴三里の郊外を歩いて山口へ出かける、椹野川風景も悪くない、葦がよい、花も葉も、――いろ/\買物をして、湯田で一浴して帰つた、机上のノートに書き残して置いや(マヽ)うに、間違なく暮れる前に!帰ると直ぐ水を汲む、米を磨ぐ、お菜を煮る、いやはや独り者は忙しいことだ...
種田山頭火 「其中日記」
...それから水を汲むやら米を磨ぐやら...
種田山頭火 「其中日記」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...時雨唄雨降りお月さん暈(かさ)くだされ傘(からかさ)さしたい死んだ母(かか)さん後母(あとかか)さん時雨(しぐれ)の降るのに下駄くだされ跣足(はだし)で 米磨ぐ死んだ母さん 後母さん親孝行するから足袋くだされ足が凍(こごえ)てあるけない死んだ母さん 後母さん奉公にゆきたい味噌くだされ喉に飯(まんま)がとほらない死んだ母さん 後母さん...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...今はこの奈落の底を見とどけることに僕は僕の眼を磨ぐばかりだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...私は何んなに刀を磨ぐのを控え...
松永延造 「職工と微笑」
...立ち聴きすると磨ぐ音やまず...
南方熊楠 「十二支考」
...どうも曹操が刀を磨ぐ音と縛り殺せという声を誤解して呂氏の一家を殺した話から出たものでただ日本に畜類を縛して家内で殺す風と源平の頃豕がなかったから...
南方熊楠 「十二支考」
...「ほんにやんだこと……出刃なんか磨ぐた何だんべえ」祖母が...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...段六 砥石だと? 砥石を何にすっだい?仙太 刀を磨ぐのよ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...段六 砥石だと? 砥石を何にすっだい?仙太 刀を磨ぐのよ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...……やはり刀を磨ぐ音だ...
吉川英治 「三国志」
...刃を磨ぐのじゃ」少年は武蔵の不審に答えて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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