...磔柱(はりつけばしら)は周囲の竹矢来(たけやらい)の上に...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...まるで基督(キリスト)が復活してきた時に磔柱(はりつけ)になった後の疵口(きずぐち)へ手を突っ込ませてみせてくれなくちゃ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...磔柱を後ろに、ヨハネ原主水は太く逞しき裸馬に乗ったまま「長の牢問いに指は断たれ足は萎えた、が、未来を助かる道を得たれば憂うる心は聊(いささか)も無い、今は天国に行く喜びに溢れて、基督(キリスト)の為に死ぬ時ぞ、これぞ我が勝利、我が幸福――」と声高らかに演舌(えんぜつ)しました...
野村胡堂 「十字架観音」
...二人とも磔柱に上げるぞ」「私が代ります...
野村胡堂 「十字架観音」
...五十基の磔柱には焼け爛(ただ)れた殉教者達の死体を遺して...
野村胡堂 「十字架観音」
...磔柱に高々とかけられた美女の――祈りと聖歌とに浄められて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...磔柱の上のお夏の目隠しは...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...私ゃア磔柱(はりつけ)の上から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私ア磔柱の上から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一件というのは」「磔柱(はりつけばしら)を背負(しょ)った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ門のあたりに磔柱を背負った血だらけな奴が居やしませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「今に磔柱(はりつけばしら)を背負はされる野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あちらで伝うるはキリスト刑せられた時この草磔柱(たっちゅう)の真下に生えおり数滴の血を受けたから今はその葉に褐色の斑あると(フレンド『花および花譚(フラワース・エンド・フラワーロワー)』巻一...
南方熊楠 「十二支考」
...九月十八日には鳶田で塩詰(しほづめ)にした屍首を磔柱(はりつけばしら)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...塩詰にした死骸を磔柱などに懸けられたものである...
森鴎外 「大塩平八郎」
...5670磔柱(はりつけばしら)がなんの威(おどし)になるものか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...てめえも磔柱までつれてゆく...
吉川英治 「大岡越前」
...磔柱(はりつけばしら)に縛(くく)りおくぞ」云い渡すと...
吉川英治 「新書太閤記」
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