...アレはネ……」と渋柿園(じゅうしえん)老人は例の磊落(らいらく)な調子で...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...何十年来シベリヤの空を睨(にら)んで悶々(もんもん)鬱勃(うつぼつ)した磊塊(らいかい)を小説に托して洩らそうとはしないで...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...できるだけ磊落(らいらく)な...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...その性質の磊落(らいらく)なる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...其言動亦放膽磊落にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...当時深く侯の光明磊落なる心事に敬服したりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は人の気をくじくほどの磊落(らいらく)さをそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...南条の方は案外磊落(らいらく)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらは磊落(らいらく)に出ているのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつもボロドテラを引つかけて居るので一見鼻持もならないのであるがその仲間には聞えた本所竪川の龜といふので磊落不覊とでもいはふか酒ばかり飮んで居る...
長塚節 「我が庭」
...深沈(しんちん)重厚(じゅうこう)の資(し)と磊落(らいらく)雄豪(ゆうごう)の質(しつ)との撞着(どうちゃく)が消えてくる...
新渡戸稲造 「自警録」
...磊落(らいらく)らしくカラカラと笑ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――そして磊落(らいらく)さを看板にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...武勇磊落の名望ありて其地位高きに非ざれば任に適せず...
福沢諭吉 「帝室論」
...磊落(らいらく)に母親に物をいッたりするはまだな事...
二葉亭四迷 「浮雲」
...磊落といふ語も、さつぱりしたといふ意味ならば、日本語だが、石が轉つてゐるといふ意味ならば日本語ではない...
二葉亭四迷 「余が言文一致の由來」
...彼は豪放磊落(らいらく)なれど...
山本周五郎 「桑の木物語」
...大物を逃がしてしまったところです」「はははは」一八郎は磊落(らいらく)に笑って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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