...聖母の御影の前には、青磁の花瓶に、美しき薔薇花を活けたるが、其傍なる燈は、棚引く烟に壓されて、善くも燃えず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...また方向を示す磁針器や...
石原純 「平賀源内」
...白骨島爆破の導火線を磁力砲の力で点火しようという考えとみえます...
海野十三 「怪塔王」
...「――故(ゆえ)に、わが日本は、急ぎ金星に対して、防禦手段(ぼうぎょしゅだん)を講ずるの必要に迫られたるものにして、強烈なる磁力と、混迷せる電波とをもって巧みなる空間迷彩(めいさい)を施し、その迷彩下において、極秘の要塞化をなしたるものにして、今やわが日本は、空中より見るも、その所在を明らかにせず、また水中よりうかがうも、その地形を察知すること能わず、もし強(し)いて四次元振動をもって、ベトンに穿孔(せんこう)せんとすれば、侵入者は反(かえ)って激烈なる反撥をうけ、遂には侵入者の身体は自爆粉砕すべし...
海野十三 「地球要塞」
...妙なかっこうの磁石だとか...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...霧の多い春先の太陽は青磁の花瓶より青い...
竹久夢二 「砂がき」
...しかし眼それ自身は磁石のように牽(ひ)き付ける眼である...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...カントにあっては恐らく全く経験的な意味しか持ち得なかったであろう処の、従って物質の構成というような先天的な問題とは関係がなかった処の、磁気、電気、並びに化学的変化は、シェリングによれば夫々物質の長さ、広さ、深さに相応してそれから演繹されるものである...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...エネルギーの電磁的存在に外ならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その隠れたる磁力を感じてるがようだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...青磁色の鉢があった...
直木三十五 「南国太平記」
...空色の単衣に青磁色の帯は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...磁石を土面と水平にすれば...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...青磁のやうな色をした...
平山千代子 「石」
...青磁色の空さえところどころ覗いている...
堀辰雄 「晩夏」
...磁鉄に吸われたように振り込んで来る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...磁気学研究所木曾実験室助手などという肩書が...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...その磁石の針は急速に廻転するのであった...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索