...いやとも応とも明日じゅうには確答してしまわねばならん...
伊藤左千夫 「春の潮」
...このいや味を含めた確答に接し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一度当人に会って見ねば確答する訳に行かぬと主任教師がいうと言って来た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...やるともやらないとも確答は与えなかった...
高見順 「いやな感じ」
...確答は後日という事にして...
太宰治 「新釈諸国噺」
...確かに事実存在しているものであるという確答を与えたことにいたしまして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...少しも早くその商売を止(や)めてもらいたい」女はそれに対して確答を与えようとはしないで...
近松秋江 「狂乱」
...宿命の森厳なる尋問に対して彼が心のうちでなした最後の確答は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...誰れも確答する事は出來ぬ...
豊田喜一郎 「國産自動車と價格の問題」
...ありゃ何代目だ」「左様」丸山勇仙もそれに確答は与えられないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...貰ひませうと云ふ確答が出(で)なかつた丈である...
夏目漱石 「それから」
...ゐらつしやるわと云ふ確答を得た時でも...
夏目漱石 「それから」
...細川氏の原稿は今月中旬までには必ず脱稿して送るとの確答を得ております...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...Kは自分の確答を簡単に「ああ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...二十七日に確答するとのこと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...確答も得ないうちに不結婚月の五月にさえなったと恨んでおいでになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お袖のいる所へ行ってもいいと確答した...
吉川英治 「大岡越前」
...――そこへ正成の確答をうるやいな...
吉川英治 「私本太平記」
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