...そのデータから確然とした事実が読み取れる...
...彼女が勝つと確然と踏んでいた...
...今後の進路はまだ確然としていない...
...彼は結果を確然とするために手元の資料を確認した...
...そのプロジェクトの成功は確然ではない...
...月末には確然(ちやん)と歩合を取つて郡役所に報告する...
石川啄木 「葉書」
...もう自分一人は確然(ちやん)と決心してる樣な口吻(くちぶり)で...
石川啄木 「天鵞絨」
...それは人形が明かに独立した世界を確然と持っていて...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...醜貌(しゅうぼう)の確然たる自覚こそ...
太宰治 「HUMAN LOST」
...」とは、心のときめきに於いては同じようにも思われるだろうが、熟慮半日、確然と、黒白の如く分離し在るを知れり...
太宰治 「もの思う葦」
...教会が国家の中に確然たる一定の地歩を占めていると断定しておられますが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...識慮頗る暗昧にして確然たる定見なき人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中古(ちゅうこ)の浮世絵はやや確然として肉筆派と板下派との二流に分るるの観ありき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...実をいうと三四郎には確然たる入鹿の観念がない...
夏目漱石 「三四郎」
...主義を本位とするならば主義の意義を確然と定めて...
夏目漱石 「創作家の態度」
...まず大体の上においてこの命題は確然たる根拠(こんきょ)のあるものと御考えになっても差支(さしつかえ)はなかろうと思います)早い話しが無臭無形の神の事でもかこうとすると何か感覚的なものを借りて来ないと文章にも絵にもなりません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...確然明晰なる拍節を踏む定律詩は...
萩原朔太郎 「青猫」
...事實が未確然たる認定を經ざる間に發生する日々の風説が...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...如何にも腹には確然とした或る自信があるやうな顔をした...
牧野信一 「地球儀」
...漢土においても詩と歌とは確然定義を異にし...
正岡子規 「人々に答ふ」
...現實性を確然と把持して...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...なったとかいうことの確然たる内容の相異について...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...確然たる直感を物質としているのではない...
横光利一 「馬車」
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