...そのデータから確然とした事実が読み取れる...
...彼女が勝つと確然と踏んでいた...
...今後の進路はまだ確然としていない...
...彼は結果を確然とするために手元の資料を確認した...
...そのプロジェクトの成功は確然ではない...
...確然(しつかり)としてゐた...
石川啄木 「刑余の叔父」
...もう自分一人は確然(ちやん)と決心してる樣な口吻(くちぶり)で...
石川啄木 「天鵞絨」
...お定はもう心の底では確然(ちやん)と行く事に決つてゐたので...
石川啄木 「天鵞絨」
...「この手紙は私の確然たる義務の念から書かれるものでありまして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...事實その區別は確然と保持されてゐた...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...それは人形が明かに独立した世界を確然と持っていて...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...醜貌(しゅうぼう)の確然たる自覚こそ...
太宰治 「HUMAN LOST」
...識慮頗る暗昧にして確然たる定見なき人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中古の浮世絵はやや確然として肉筆派と板下派との二流に分(わか)るるの観ありき...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...然し日本の居室と違つて確然と区別のある西洋間の心安さは...
永井荷風 「海洋の旅」
...御霊感によって確然とお悟りになり...
中里介山 「大菩薩峠」
...時雨(しぐれ)の雲(くも)に映(えい)ずる槭(もみぢ)の梢(こずゑ)は確然(かくぜん)と浮(う)き上(あが)つて居(ゐ)ながら天鵞絨(びろうど)の地(ぢ)に深(ふか)く浸(し)み込(こ)んで居(ゐ)る樣(やう)にも見(み)えた...
長塚節 「土」
...斯(か)うして彼(かれ)の卯平(うへい)に對(たい)する憎惡(ぞうを)の念(ねん)が彼(かれ)の心(こゝろ)へ錐(きり)を穿(うが)つて更(さら)に釘(くぎ)を以(もつ)て確然(しつか)と打(う)ちつけられたのであつた...
長塚節 「土」
...自分が生きているような心持ちが確然と出てくるのです...
夏目漱石 「野分」
...いくらじゃらしても引っ掻(か)いても確然たる手答がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...浦野ますみは確然たる肺病らしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ただ呉の態度の確然とするまで機をうかがっていたものだ...
吉川英治 「三国志」
...しかし確然とその本能の数をいうことは出来ぬ...
和辻哲郎 「自己の肯定と否定と」
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