...彼の決断は確乎不動だった...
...確乎不動の信念を持つ人は尊敬される...
...彼女の言葉には確乎不動の自信が感じられた...
...確乎不動の思いで前に進む...
...彼の手には、確乎不動の意思が込められていた...
...確乎(たしか)だらうと思ひますですが……今日もアノ...
石川啄木 「鳥影」
...』『みたいなナンテ……確乎(しつかり)教へたつて好いぢやありませんか? 私は讀めるんぢやなし……...
石川啄木 「鳥影」
...それがあるためにわれわれは一層確乎とした生活をする...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...到底確乎たる判断を下す能わざる場合に於ては...
高木敏雄 「比較神話学」
...そして目を伏せながらしかも確乎(かっこ)たる声で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こういう確乎(しっかり)とした人物がついていて...
直木三十五 「南国太平記」
...草刈(くさかり)の鎌(かま)を遁(のが)れて確乎(しつか)と其(その)株(かぶ)の根(ね)に縋(すが)つた嫁菜(よめな)の花(はな)が刺立(とげだ)つた枝(えだ)に倚(よ)り掛(かゝ)りながらしつとりと朝(あさ)の濕(うるほ)ひを帶(おび)て居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...確乎(しつかり)しろツちへばどうも下痢(くだ)つちや力(ちから)拔(ぬ)けて仕(し)やうねえ...
長塚節 「土」
...そんでもちつた確乎(しつかり)してか」勘次(かんじ)は其(そ)の尾(を)に跟(つ)いて聞(き)いた...
長塚節 「土」
...「彦ちゃんがもう少し確乎(しっかり)していてくれると好(い)いんだけれども」彼女は時々傍(はた)のものにこんな述懐を洩(も)らした...
夏目漱石 「道草」
...確乎たる門地を打ち建てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...定律詩の如き強壯にして確乎たる魅力を示すことがない...
萩原朔太郎 「青猫」
...確乎たる防禦を有つてゐるわけである...
平田禿木 「趣味としての読書」
...より確乎たる理性の緻密さの故に流動ゆたかになる感性の追求に向けられるべきであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...具象的、写生的、即物的、――外界描写的要素の殆んど絶無なところから、これらの短歌の場合、反つてそのポエジイを、最も端的な、確乎とした、明晰なものとしてゐるのは、実はこの詩形の本質を把握し駆使する上に遺憾のなかつた結果であらう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...その心得にて精出して致すよう、確乎(しか)と、申しつけたぞ」棟梁たちは、顔見あわせて、薄笑いをうかべた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこに居(お)るか?……返事がないぞ……こりゃ大変だ……殺(や)られたかもしれんぞ……オイそこに居るか?……どうしたどうした?……オイ確乎(しっかり)せい……警察からも出かけたぞ……警官も……憲兵も出かけたぞ……』『エイ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...キリスト教の日本における地位は非常に確乎としたものになるであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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