...ところが奴ときたら確り握りこんでやがって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...このお町とかいふ確り者らしい年増の顏を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し逞(たく)ましいが目方の確りした銀煙管まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狹いが確りした梯子(はしご)を二階へ案内しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――でも親分を助けさえすれば本望だ」「何をつまらねエ、確りしろ、馬鹿野郎ッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――いゝか――確りして下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...匕首(あひくち)を逆手(さかて)に喉を掻き切り――その上八千兩の小判を持つて逃げた――」平次の想像はその上へ確りした足場を組み立てるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...叔父の安兵衞は確り店を預かつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四十三の老孃で上總屋の店中でも確りものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...骨組の確りした、そして慾の深さうな老人が、ドブ板の上で冷たくなつてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肉づきの確りしたところや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何處かに確りしたところはありさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それはお夏よりは一つ二つ上の二十歳そこそことも見られる、色の浅黒い、確りした男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...確りものらしいお夏の熊度としては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなたさへ確りしてゐれば...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...お体がいくらか確りしたように見えたそうで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...部屋中が確りと落着いて来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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