...国土の広大な地方に於ては両戦争の時代性が明確となり難い...
石原莞爾 「最終戦争論」
...大臣の今のお言葉を確と御記憶願います」松村がその後を受けて鋭く切りこんだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造の胸中深くに確と予定されていたことであり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これほど確とした大きな立派なものはない...
田山録弥 「生滅の心理」
...飜訳の正確と言ふことが期せられるやうになつたのは...
田山録弥 「明治文学の概観」
...彼女の計算の不正確と...
徳田秋声 「仮装人物」
...詰り傳授に依らなければ凡ての智識が不正確といふことになつて...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...梵語の影響によつて明確となつた支那音を研究した人によつて作られたので...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...私も悉く持て余して、確とした事は、いずれ作人の松本鯛六さんと相談の上で決めることにして、兎に角、人形だけを渡して置きました」「エッ」鯛六の顔色が卒然として変りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...右逆手に確と握つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰が誰やら確としたことはわからず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は驚いて抱き止めました」「手燭(てしよく)は?」「確と持つてをりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確とした請人も證文もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...和蘭(オランダ)政府確と見究め候...
服部之総 「空罎」
...道に散らばる旅人の荷物を確と見て...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...確とは見定めもつかなかつたが...
牧野信一 「鬼涙村」
...結婚の記録はほとんど正確と考えて差支えないのに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これは去(い)ぬる年、安土のお城において、わが君から私へ、確と養いおけと、お預けを命ぜられました黒田家の質子(ちし)、すなわち松千代でござりますが」「最前(さいぜん)から、その松千代にちがいないが? ――とは見ているのだが――...
吉川英治 「黒田如水」
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