...右の手にはまだ確と彼の新聞紙包を握つてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...明快と正確とを主な特質とするフランス経済学者の精神の美点を打ち消してしまう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...概略のものでまったく正確というわけにはゆかない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その正確と思つたものを取つたのであるが...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...すなわち機能的凾数の計算の不正確と...
中井正一 「リズムの構造」
...「確と左様、あの悪者を射て落せば事は落着する、万一、このままで同類が加勢すると容易ならぬ騒動になる」「しからば仰せに従い、あれを一矢仕(つかまつ)ろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...確と言葉を番(つが)へたぞ」勝之助はフラフラと立ち上がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――この段主人に代つて確と申入れる」「くそでもくらへツ」八五郎は半分口の中で應じました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな卑怯な手段で殺すはずはございません」平次は確といひきるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分では出せる筈もありません」主人矢之助は確と斯う言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確とした書き付けにでもして置くのだったよ」平次はそんな事を言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は驚いて抱き止めました」「手燭(てしよく)は?」「確と持つてをりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世間の義理には徒(したが)はなければなりません」孫右衞門は確と言ひ切るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確とした滿足感の上にある冗談氣のない深い心配が湧き上る――そして人々は自分を制して...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...風があるので隠見の度が不正確となり...
牧野信一 「凩日記」
...これを正確と信ずることは不可能である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...正確とか簡潔とかを目的としてゐる...
三木清 「辞書の客観性」
...ぼくにはとんと確とした記憶にない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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