...先導者たるべき人は確たる自己に活(い)くる強き人でなくてはならぬ...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...これもまた解るような解らぬようなあいまいの中に彼のために一つの確たる仇名が出来て...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...もちろん確たる反証があるわけではなく...
海野十三 「地獄の使者」
...それが肥大していくのに確たる理由などなかったのだろう...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...確たる理由があるな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...もとより確たる証拠は握っているだろうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...確たる推察(みこみ)があるのであろうな」顔もあげずに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...多少なりとも確たる解決を与え得る問題は何一つないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...こういうチチコフのような人物がとかく読者に好かれるという確たる信念が胸にあればこそ心苦しいのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...警察には確たる逮捕の見込みがついているのだ...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...ペピース自ら行つたことが其日記に出づ)其他確たる書史に書かねどどうも皆無で無かつたらしい殘酷なことは多々ある...
南方熊楠 「人柱の話」
...同時に幕府それ自身にも時代の動向に対する確たる信念がもてなかったので...
山本周五郎 「新潮記」
...あまりに確たる云い方なので...
山本周五郎 「新潮記」
...呉君に確たる自信をお与えしておく必要があるかと思われるが」と...
吉川英治 「三国志」
...確たる戦法も立っておりません...
吉川英治 「三国志」
...(確たる自信があるのやら...
吉川英治 「新書太閤記」
...確たるお答えのないため...
吉川英治 「新書太閤記」
...確たる証拠もないと仰ッしゃいますが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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