...そしてこの危険はその源を無くすることによってのみ確かに予防することができる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...確かにあれは海蛇(うみへび)だと強情を張っていたとか言うことだった...
芥川龍之介 「海のほとり」
...確かに前者も人生でそれなりの成功を手にするが...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...此の飄逸(ひょういつ)な坊主のお蔭(かげ)で確かに打ち解けて来たように感じ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...確かにどんなものでもいつまでもいつまでも保たせることが出来るであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...例えば法則を発見するということは確かに自然科学の方法であるかも知れない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...それがこの夜中に……確かに音がしています...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...確かにこの男は、五人のうちで最も溌剌(はつらつ)としていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また確かに征服の下心もあったに違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...確かに劉向の作つたものかどうか疑はしい...
内藤湖南 「支那目録學」
...まだしも能よりは確かにより多く熱心に鑑賞されてゐるわけである...
野上豊一郎 「演出」
...確かに彼はいくらか不機嫌でぷり/\してゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...確かに美津田氏の言として覺ゆるは...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...……あすこから麻酔薬を盗み出したものが確かにいる...
夢野久作 「一足お先に」
...父親の許しなら確かに得られると思つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...――そして三味線をかかえると、客を娯(たの)しませようとするよりは、自分ひとりの思い出でも娯しむように、よしや、こよいは曇らばくもれとても涙で見る月を「藤次さん、わかる?」「ウム、もう一曲」「ひと晩じゅうでも、弾(ひ)いていたい――」しんの闇にもまよわぬ我をアアさて、そ様(さま)の迷わする「なるほど、これでは確かに、二十一にちがいない」三それまで、沈湎(ちんめん)と額(ひたい)づえついていた清十郎が、どう気をとり直したか、唐突に、「朱実、一杯(ひとつ)ゆこう」杯を向けると、「ええ、頂戴」悪びれもせず、うけて、「はい」と、すぐ返す...
吉川英治 「宮本武蔵」
...〇〇〇倍を金に付与することを証明するか? 確かに否...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その眼には確かに大都会の烈しさに対する恐怖がチラついている...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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