...確かに夏目先生の書いたものではない...
芥川龍之介 「続澄江堂雑記」
...私の心の奥底には確かに――すべての人の心の奥底にあるのと同様な――火が燃えてはいたけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ここまで来るともう気が確かになりました...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...遊星の運動は実際ある点までは確かに規則正しいのであるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...確かに暫く水浸しになっていたに違いはないが...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...確かに南室を離れずに頻(しきり)に窓際で荷物の整理をしていたのを...
大阪圭吉 「闖入者」
...保子さんがあなたに対する自分をもう少し確かにしてあなたを理解して下されば...
大杉栄 「男女関係について」
...それは確かに墓畔(はかば)で自分たちは棺の中へ入れられているところであった...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...それは確かにシュレムスカヤ夫人と云うものがあったからです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...明日もまた確かに長い発作が起こりそうですしね」「何の長い発作なんだ?」「長い癲癇(てんかん)の発作でございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...確かに中外に対する重鎮たらむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...飛び回る翼としては確かに快活を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「確かに、お嬢様にはお目にかかったことがございますわ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...確かに合理的であつたあらゆる方法の中で...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...私よりも家内の方は殊にあなたの御作が好きでして……」自分達よりは確かに三四年先輩に違ひ無いのに...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...確かに注目すべきであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...てめえは確かにその六部と侍が麓へかかったのを見たのか」と下に簇(むらが)っている男の中でも...
吉川英治 「剣難女難」
...確かにこれは不思議な美しさである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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