...風光明媚なドルドオニ河域、其昔聖者フエネロンを出し、近く碩学エリイ、エリゼ、オネシム、ポオル等のルクリユ四兄弟を出し、社会学者のタルドを出した此渓流は、到処(いたるところ)に古いシヤトオと古蹟とあり、気候も温暖にして頗る住居に好い処であつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...この東洋の碩学(せきがく)に頼みこんだ...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...此事碩学(せきがく)の聞(きこえ)高(たか)き了阿(れうあ)上人の話(はなし)にきゝてかの経を借得(かりえ)て読(よみ)しが...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...謡曲のうしろには五山の碩学(せきがく)が厳として控えて居り...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...博士(ドクトル)マリオ・リバロツラ等のその道の権威碩学(せきがく)はことごとく口を揃えて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...世を欺ける碩学」という汚名がついて廻っているのだ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...かくのごとき碩学(せきがく)の逝去による英国学界への打撃は甚大なりと伝えらる...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...そこには一世の師表たる碩学(せきがく)も...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...自分らのような弱輩のものがこの碩学(せきがく)に近づいて何か話でもしようと思うと...
寺田寅彦 「柿の種」
...碩学(せきがく)ナブ・アヘ・エリバはこれを聞いて厭(いや)な顔をした...
中島敦 「文字禍」
...其の政府又は碩学(せきがく)の士と相接して...
蜷川新 「天皇」
...碩学(せきがく)としての存在になっていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...安政四年出版した碩学菅茶山(かんちゃざん)の随筆「筆のすさび」に左の小さい物語が採録されて居ります...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...碩学大儒続々輩出したりといえども...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...終身年金を贈っていずれもこの碩学を優遇した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...わずかに六十年足らぬ間に当時の碩学が今日の阿呆と見えるようになったのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...トルーフルを崇重する余りこれを神の子と称えた碩学(せきがく)すらある...
南方熊楠 「十二支考」
...そこらにざらにあるいわゆる碩学(せきがく)とは断じてちがう...
吉川英治 「親鸞」
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