...呉昌碩(ごしやうせき)や王一亭の粗画も一寸した家の客間には見られるやうになつた...
薄田泣菫 「茶話」
...事のついでにもう一刷毛(はけ)この男と碩学との問答を写しておいて私もこの長物語の筆を結ぶことにしようと考える...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...人は一代の碩学(せきがく)として称えてくれる...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...中に就き崔益鉉の如きは韓国屈指の碩儒と称せらる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...抱琴と最も仲のよかった元大審院検事柴碩文(せきぶん)君に問い合わせて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...例えば江州(ごうしゅう)水口(みなくち)の碩学(せきがく)中村栗園(なかむらりつえん)は父の実弟のように親しくして居ましたが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...海外多数の碩学(せきがく)名士が毎(いつ)も同情せらるる予の微力を以て老いの既に至れるを知らず...
南方熊楠 「十二支考」
...去年英国の碩学から東洋にもかかる物ありやと問われ...
南方熊楠 「十二支考」
...トルーフルを崇重する余りこれを神の子と称えた碩学(せきがく)すらある...
南方熊楠 「十二支考」
...「御医師小子及天富良碩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「元碩」は玄碩に作るべきで...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長男周碩は生得(しょうとく)不調法(ぶちょうほう)にして仕宦(しかん)に適せぬと称して廃嫡を請い...
森鴎外 「渋江抽斎」
...今春碩(いまはるせき)らは成善に兼て医を以て仕えんことを勧め...
森鴎外 「渋江抽斎」
...呉冒碩についたという篆刻は立派な腕前...
山本笑月 「明治世相百話」
...碩學の長老もそろつてゐる兩本願寺の人々がそのたくさんな...
吉川英治 「折々の記」
...彼は明の王族で南昌城の太守の子だつたと呉昌碩か誰かの著書で見たことがある...
吉川英治 「折々の記」
...当代の碩学(せきがく)のうちで...
吉川英治 「親鸞」
...慈法のような碩学(せきがく)で...
吉川英治 「親鸞」
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