...空気が澄んでいて、碧空が広がっているね...
...塵も積もれば碧空を成す、という言葉があるくらい、ささいなことが積み重なって素晴らしいものになると思う...
...朝の碧空を眺めると気持ちが晴れやかになる...
...台風が過ぎ去って、久しぶりに碧空が見えるようになった...
...碧空の下で運動すると、気持ちが爽快になる...
...南方の碧空(へきくう)に仰いだ小山の麓(ふもと)に...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...くつきりと線を碧空に劃して...
田山花袋 「歸國」
...碧空を仰がざること旬日なり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...高く眩しい碧空に消えて行つた...
中島敦 「環礁」
...一箭(いっせん)たちまち五羽(わ)の大鳥が鮮(あざ)やかに碧空(へきくう)を切って落ちて来た...
中島敦 「名人伝」
...朔風、雲に紛う日本海より、西に仰ぐ乗鞍岳、北に見下ろす風吹(カザフキ)諸山を越え、雪をけずって吹きあげ、吹きつけ、雲も無い碧空に、雪煙をキラキラとまき散らす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...暗いまで濃密な碧空と...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...松川の畔から見やる碧空の中の雪峯群は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ともかくも阿蘇へ登るがよかろう」二人の頭の上では二百十一日の阿蘇が轟々(ごうごう)と百年の不平を限りなき碧空(へきくう)に吐き出している...
夏目漱石 「二百十日」
...その上の碧空にはアド・バルーンのやうな白い雲が二つ三つ浮かんでゐた...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...夏の真昼らしい碧空のむくむくとした積乱雲(にゆうどうぐも)の峰が鮮やかに映つてゐた...
牧野信一 「小川の流れ」
...地(ち)の句は鉞(まさかり)をかたげて渡る清水かな 碧空生といふのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...といった恰好で物凄い雪煙を碧空に吹き上げており...
松濤明 「春の遠山入り」
...碧空(へきくう)をかすめた一抹(まつ)の煙を見ると...
吉川英治 「三国志」
...十方の碧空(あおぞら)にたいして...
吉川英治 「私本太平記」
...ボーッと碧空(あおぞら)ににじんで合図(あいず)をしている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ただ真澄(ますみ)の碧空(あおぞら)へわれらの道は一(ひと)すじぞと思うてすすめ...
吉川英治 「親鸞」
...碧空(あおぞら)をわがもの顔に戯れてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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