...空気が澄んでいて、碧空が広がっているね...
...塵も積もれば碧空を成す、という言葉があるくらい、ささいなことが積み重なって素晴らしいものになると思う...
...朝の碧空を眺めると気持ちが晴れやかになる...
...台風が過ぎ去って、久しぶりに碧空が見えるようになった...
...碧空の下で運動すると、気持ちが爽快になる...
...その中央には碧空の光を(ひた)すを見る...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...くつきりと線を碧空に劃して...
田山花袋 「歸國」
...明日の晴を報ずる白い雲の千切れが刻々茜(あかね)色に夕映てゐる碧空に向つて飄々として上騰し...
近松秋江 「箱根の山々」
...澄みきった碧空(あおぞら)と融(と)け合っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...一箭忽ち五羽の大鳥が鮮やかに碧空を切つて落ちて來た...
中島敦 「名人傳」
...樺の山際と碧空とが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...朔風、雲に紛う日本海より、西に仰ぐ乗鞍岳、北に見下ろす風吹(カザフキ)諸山を越え、雪をけずって吹きあげ、吹きつけ、雲も無い碧空に、雪煙をキラキラとまき散らす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...暗いまで濃密な碧空と...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それまでは晴れ上っていた碧空に輝く太陽の光を浴びて歓喜と軽い興奮とに記念のスナップなどを撮ってはしゃいでいた一隊も...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...ともかくも阿蘇へ登るがよかろう」二人の頭の上では二百十一日の阿蘇が轟々(ごうごう)と百年の不平を限りなき碧空(へきくう)に吐き出している...
夏目漱石 「二百十日」
...その上の碧空にはアド・バルーンのやうな白い雲が二つ三つ浮かんでゐた...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...それはいつか旅で見上げた碧空のように美しかった...
原民喜 「美しき死の岸に」
...うらうらと冴え渡つた碧空へ散つてゆくのを気にして...
牧野信一 「心象風景」
...氷を透して来たような光を帯びた碧空(あおぞら)に...
水野葉舟 「帰途」
...巨大な太陽と限りない碧空とを見なければ頭が下らぬのである...
横光利一 「欧洲紀行」
...高山の波頭尽く雪を戴き、碧空に連る...
横光利一 「欧洲紀行」
...官兵衛の心事はこの碧空(あおぞら)のごとく公明正大です...
吉川英治 「黒田如水」
...力をこめて碧空(あおぞら)へ投げあげたかと思うと...
吉川英治 「神州天馬侠」
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