...碧額(へきがく)の金字(こんじ)を仰いだと思うと...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...碧瑠璃園(へきるりえん)や徳富蘆花(とくとみろか)のようないい加減な通俗小説をえい方の標準にして俗悪な批評をするものが多いから」「どうもすみません」猫八はすました顔でちょッと頭を下げたので...
岩野泡鳴 「猫八」
...折柴瀧井孝作の影響から碧童の影響に轉じつつあつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...紺碧の色濃くして...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...可成りの大さありて、金碧粲然として、人目を射る...
大町桂月 「妙義山の五日」
...会者、碧梧桐、癖三酔、碧童、左衛門(さえもん)、酔仏、一転等...
高浜虚子 「五百句」
...間もなく碧梧桐君もその岩に掻(か)き上ってしまって最後には余一人取り残された...
高浜虚子 「子規居士と余」
...それがむずかしければ二高でも四高でもいいなどと言って遣って碧梧桐君を労しておいたのだが...
高浜虚子 「子規居士と余」
...碧々(あおあお)して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それからもっとこっちの碧(あお)いリボンのようなものが利根川(とねがわ)さ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...碧血(へきけつ)に染んだお咲の薄雲が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...碧血(あおち)の海を見せ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...碧さが滲(し)みとおるようだった...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...この青(あを)い碧玉(へきぎよく)を用(もち)ひたのは...
濱田青陵 「博物館」
...碧海島へかえったら...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...碧(あお)いビイドロのような瞳の表情は想像の外であった...
本庄陸男 「石狩川」
...今樗園が碧山の父の師たるを言ふに当つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...紺碧(こんぺき)の空(そら)の幕(まく)からくり拔(ぬ)いたやうに鮮(あざ)やかだつた...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
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