...「鸚鵡啄残紅稲粒鳳凰棲老碧梧枝」と名詞の位置を顛倒(てんたう)しなければならぬ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...碧童がやりこめられてゐるのもをかしかつたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...その事を京都の碧梧桐君に交渉すると...
高浜虚子 「子規居士と余」
...七の背のひょろ長い髪の赤茶けた碧(あお)い眼の青年...
田中貢太郎 「涼亭」
...碧眼(あおめ)さん...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...紺碧のナポリの湾から山腹を逆様(さかさま)に撫で上げる風は小豆大(あずきだい)の砂粒を交えてわれわれの頬に吹き付けたが...
寺田寅彦 「二つの正月」
...チヨノドクサの美しい碧色がある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...万碧楼では喰逃(くいに)げが帰って来たと云う顔をして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...満庭の草色碧きこと油の如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...空も紫気を払って碧光冴え...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一番有名な傑作は「碧(あお)きドナウ―円舞曲(ワルツ)」で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...――その中に全身碧血に染んだ二人は...
野村胡堂 「礫心中」
...恐ろしい渦巻がもり上って来たのだ!戦艦『八島』の第二世碧海湾に波騒ぎ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...一まず碧海島へ帰ろうよ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...初秋の真盛りの陽りが碧い空と...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...独り洋装したるは碧梧桐(へきごとう)氏にして眼鏡の裏に黒眸(こくぼう)を輝かせり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...碧い色をして居た空にいつの間にかモヤモヤした煤の様な雲が一杯になってしまって居る...
宮本百合子 「草の根元」
...そしてあおるために碧玉や黄玉の器の中に毒を貯えたりして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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