...階(きざはし)高く整然と碧(みどり)赭(あか)青の甍(いらか)とりどりに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...碧玉(サファイヤ)...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...いたずらそうな碧眼をぐるぐるやると共に口をだした...
田中貢太郎 「涼亭」
...碧なる空のなからに...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...碧瑠璃(へきるり)の大空に瞳(ひとみ)ほどな黒き点をはたと打たれたような心持ちである...
夏目漱石 「琴のそら音」
...三中は惨憺(さんたん)たる碧血(へきけつ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼の碧い眼はその東洋語の奇異(きい)な文法からともすれば離れて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...初秋の真盛りの陽りが碧い空と...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...右の「藤ニ生ズ」とはヒョロヒョロした弱い茎に碧紫色の美花が七...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...昨夜も大勢來て居つた友人(碧梧桐...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...その後碧梧桐が郊外から背の低い菜種(なたね)の花を引き抜いて来て...
正岡子規 「病牀苦語」
...碧虚両氏と会した時などは『唐詩選』を出して来て詩の評をするような事もあるが...
正岡子規 「病牀苦語」
...この蓮花池は本(も)とドブ溜だつたが、雨夜忽ち蓮花が生じ香を放ち、又、其葉や莖を風が吹く聲を聞たと云ので、決して花が開く音を指たでなく、集成同卷に、青州府志、蓮花池在二玉交里中一、莽蕩無レ際、青萍環覆、紅碧交加、蓮蕊爭レ勝、爛漫如レ霞、然乍有乍沒、兆二沂之盛衰一、或疑三其有二靈氣一云と云ると等しく云はゞ蓮の幽靈だ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...白い雲が飛んでは碧空に吸われるように消える...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...碧蘚開花岩脚遍...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...南蛮の者が知らないわけはないじゃないか」すると一堂の竹扉(ちくひ)を内から開いて現われた碧眼(へきがん)黄髪の老人が...
吉川英治 「三国志」
...碧眼(あおめ)で羅馬(ローマ)っ鼻の若い西蕃人(せいばんじん)である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...町住居しているのだから」山門といっても何の金碧(きんぺき)もない茅葺門(かやぶきもん)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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