...すべての料理人は乾いた熟したエンドウ豆やでんぷん質の種は硬水中で煮ても柔らかくできないことを知っている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...ロンドンで干潮線において水を汲むと非常に硬度が低く良質であるが...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...「なにしろこの液体空気は氷点下百九十度という冷寒なものですから、これに漬(つ)けたものは何でも冷え切って、非常に硬く、そして脆(もろ)くなります...
海野十三 「人間灰」
...かれらの古い雑草園を破壊するどんな権利をもっていたろうか? けれどもまもなく残った豆はヤマネズミにとってあまりに硬くなり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...其他は皿に砂の如くこまかく刻んだ菜漬が一つまみ入れてあるばかりで御飯も針のやうに硬い...
高濱虚子 「俳諧師」
...僕はじりじり硬直をはじめた...
太宰治 「道化の華」
...これも相当に硬張(こわば)ったものらしく袈裟(けさ)のようにざくざくする帯を...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...今朝は筋肉などの硬張(こわば)った顔に...
徳田秋声 「爛」
...顔面の筋肉を硬直さしながら...
豊島与志雄 「二つの途」
...彼女の口元には硬ばった微笑が湛えられていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...――私の軛は軟くて硬い...
中原中也 「小詩論」
...彼女は硬くなった...
夏目漱石 「明暗」
...すっかり硬ばって...
野村胡堂 「踊る美人像」
...手足の硬直してゐる波...
堀辰雄 「眠れる人」
...つまりその地下茎が硬質で緻密でよく水を抑留して長くその生命を保っているものとみえる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...枕の柔軟硬度に気をつけなければ頭の病気も癒(いえ)るものではないと得意気にいう天理教信者らしいものや...
横光利一 「馬車」
...硬くなっているだけだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その硬直がくずされてしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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