...ざらざらと硬い物のすれ合うような音がしそれに続いて...
海野十三 「四次元漂流」
...感じも手触りも硬いのが多いやうですが...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...ひとり保険会社の態度が頗(すこぶ)る強硬だったので...
太宰治 「花火」
...先生」河野の体はもう硬(かた)くこわばっていた...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...頸筋に一種の硬直が感ぜられる...
豊島与志雄 「反抗」
...血気盛んな筈の三十歳あまりで、顔色は浅黒く、頭髪は硬く、眼は輝き、口許には冷笑を浮べ、肩がいかり、手がへんに大きな、そういう彼が憂欝そうに黙りこんでるところは、なにか乱暴な爆発が起るかも知れないと思わせるものがありました...
豊島与志雄 「水甕」
...髭が硬過(こわす)ぎるからだ...
夏目漱石 「草枕」
...すなわち悪意をもって硬骨(こうこつ)を衒(てら)ったならば...
新渡戸稲造 「自警録」
...大理石(だいりせき)のやうに硬(かた)くて真白(ましろ)な雪(ゆき)が凍(こほ)りついてゐて...
逸見猶吉 「火を喰つた鴉」
...貌を嶮しく硬直させて...
北條民雄 「間木老人」
...瞼(まぶた)の硬(こわ)ばるほど冷たい風が吹いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...オトートヲタノミマス有元ト死ヲ決シタノガ 6・00今14・00 仲々死ネナイ漸ク腰迄硬直ガキタ...
松濤明 「槍ガ岳」
...壮年の粗硬と青年の純情さ...
宮本百合子 「結婚問題に就て考慮する迄」
...硬くるしい息窒るいやな景色である...
室生犀星 「命」
...かの女は搾木(しめぎ)にかけられたように硬ばって...
室生犀星 「香爐を盗む」
...我々の肩さえ硬くできればそれでたくさんなのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...硬化(こうか)と停滞(ていたい)に陥(おちい)るとき...
矢部貞治 「政治学入門」
...表情が硬直していた...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
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