...自分の心の硬ばつてゐるためかを反省して見たい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...皮の硬(こわ)い大(おおき)な手が出て...
泉鏡花 「歌行燈」
...すこし硬くなって...
海野十三 「地獄の使者」
...私は身も心も硬直する思いをし...
豊島与志雄 「山上湖」
...彼女はまっすぐな硬(こわ)ばった姿勢で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...硬直な棒杭に躓く...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...大(おほ)きな硬(こは)い字(じ)が五字(じ)ばかり床(とこ)の間(ま)に懸(かゝ)つてゐた...
夏目漱石 「門」
...三人の顔を硬張(こわば)らせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物凄く硬張(こわば)って居りました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...徹底的な逆上で硬直した彼の肢体は...
牧野信一 「鬼涙村」
...強硬に親爺に説きつけたなら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...その微笑は口ばたに硬(こわ)ばりついて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...底は硬い粘土なんだ...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...背後にだけ硬い白髪の生えている頭である...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...攘夷論の強硬派である斉昭を抑えることによって...
山本周五郎 「新潮記」
...白く硬ばった顔は硬ばったままで...
山本周五郎 「橋の下」
...沖を見やる人々の顔はいずれも硬(こわ)ばっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...その前に硬(こわ)ばっていた人間は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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