...私は久しい間自分の生命の計算をやつてましたが――たうとう破算です...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...あなたは本当に捜査をご破算にして出発点へかえられたんですか」ずっと沈黙して...
海野十三 「地獄の使者」
...生の破算! それも死だ...
種田山頭火 「行乞記」
...そのささやかな企みをご破算にするおそれがありますから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...何もかも御破算さ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...身分も扶祿も御破算になり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あらゆる假定を御破算にしてしまつた平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一切(さい)御破算(ごはさん)にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本を破算的な戦争に導く前の...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...一切を御破算して...
林芙美子 「浮雲」
...僕はいっさいの契約をご破算にした...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...なにもかも御破算になってしまう...
久生十蘭 「蝶の絵」
...一切合財これで御破算になってしまうのであろう...
久生十蘭 「魔都」
...こっちが破算する...
火野葦平 「花と龍」
...何もかも御破算にした上でわし等は出発し直さなくては...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...なにもかもご破算だ...
山本周五郎 「さぶ」
...あれだけで御破算にした方が一番いいんだ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...つい約束は御破算にしてしまった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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