...彼女の涙で、ドレスに破目が入ってしまった...
...これ以上熱くしては、鍋が破目になりますよ...
...結婚してからというもの、彼の家庭内暴力により私の心は破目になった...
...学生運動が盛んだった時代、警察によって多くのデモ隊が破目にされた...
...嵐が来たからといって、窓を開けっ放しにしたら物干し竿が破目になった...
...その人と結婚しなければならぬ破目におちるかも知れないのだ...
太宰治 「女生徒」
...樋(ひ)の破目(われめ)から漏れおちる垂滴(すいてき)の水沫(しぶき)に...
徳田秋声 「あらくれ」
...そういう破目に立たされる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...彼は危い破目に立った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余儀ない破目から竹内を殴ることも...
豊島与志雄 「反抗」
...自分を保つすべがないやうな破目(はめ)になります...
中原中也 「寒い夜の自我像」
...余りに肉親的な彼の温柔性に辟易(へきえき)しなければならない破目になるだらう...
中原中也 「夭折した富永」
...罰当りな奴だ」妙な破目になった禄兵衛は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ナイフで掘ったりする破目になったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...破目を洩る風が冷く焚火の上をかすめた...
牧野信一 「山峡の凧」
...大分破目を脱した激情で...
牧野信一 「卓上演説」
...……飛んだ破目から俺は...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...この世からなる地獄の責苦(せめく)を浴びせかけてやる外はない破目になった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何の破目やら、わからない...
吉川英治 「折々の記」
...そんな破目からである...
吉川英治 「折々の記」
...こうした無恥な仮面でも仮面を持つほか今はあがきのつかない破目に彼はあったのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...よくよくのッぴきならぬ破目とでもなりゃあ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ついいわざるをえない破目と錯覚(さっかく)におちてしまった形であった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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