...彼女の涙で、ドレスに破目が入ってしまった...
...これ以上熱くしては、鍋が破目になりますよ...
...結婚してからというもの、彼の家庭内暴力により私の心は破目になった...
...学生運動が盛んだった時代、警察によって多くのデモ隊が破目にされた...
...嵐が来たからといって、窓を開けっ放しにしたら物干し竿が破目になった...
...一三間竿の重い方の鋤簾(じょれん)を持って行かなければならぬ破目になって...
犬田卯 「米」
...そのままで行けば閉店せねばならぬ破目に陥ったのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そういう破目に立たされる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...唯物論は今や自由主義のために大いに弁護しなければならぬ破目に陥ったわけだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それに一番困ったことには近々に結婚しなくちゃならない破目に陥っているんですよ...
豊田三郎 「リラの手紙」
...板塀には少しも破目(やぶれめ)がなく溝はまた広くてなかなか飛越せそうにも思われない...
永井荷風 「日和下駄」
...萬七を向うに廻して手柄を爭ふのもまた已むを得ない破目だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...破目の外れた大啖呵(おほたんか)を浴びせるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老(おい)ぼれ」「どっちも抜き差しならねえ破目だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こうしてくれと云う要求も出せない破目になっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...明日の仕事となればまたまたその親方にまわして貰(もら)わねばならぬ破目に陥るからである...
本庄陸男 「石狩川」
...破目を洩る風が冷く焚火の上をかすめた...
牧野信一 「山峡の凧」
...然し僕は凝つとして居られないので破目の隙間から...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...とんだ破目になったというように...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...駿州の手越河原まで敗退するの余儀ない破目(はめ)になってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...後味わるくきめつけられた破目も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...よくよくのッぴきならぬ破目とでもなりゃあ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...わが娘(こ)を成敗せねばならぬ破目(はめ)に立たせてしまう』『……分りました...
吉川英治 「夕顔の門」
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