...衣打つらん砧(きぬた)の声...
泉鏡花 「薄紅梅」
...玉の砧(きぬた)を...
泉鏡花 「歌行燈」
...砧盤(きぬたばん)あり差出(さしいだ)す灯の下に山河こゝに集(あつま)り来(きた)り下り簗(やな)九月二十二日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...*高きより吊られし汝兩脚に金砧(かなとこ)垂れて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...――刈り込まざる髯!棕櫚箒(しゅろぼうき)を砧(きぬた)で打ったような髯――この気魄(きはく)は這裏(しゃり)に磅(ほうはく)として蟠(わだか)まり瀁(こうよう)として漲(みなぎ)っている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...砧(きぬた)右三郎の子息砧右之助と鞍掛宇八郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...砧家は浮ぶ瀬はない」「――」平次の疑(うたが)ひもそれだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「砧様、お手間は取らせません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...砧の――曾(かつ)ては風致区域に指定された...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...砧の木立の中の家へも...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...二月二十六日(日曜)砧のセット大学教室が...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...銀座へ、三昧堂で新刊数冊求め、千疋屋でシャベットやコーヒーのみ、砧村へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...砧へ行き、二時頃セット入り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十二月四日(月曜)九時に家を出る、砧の方で、ガラマサどんの応接間である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...砧にゐる十一時間半...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...主観的の句の複雑なるうき我に砧(きぬた)打て今は又やみねのごときに至りては蕪村集中また他にあらざるもの...
正岡子規 「俳人蕪村」
...白い麻布を打つ砧(きぬた)のかすかな音もあちこちにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...砧(きぬた)の打目のぴんと張った浄衣(じょうえ)を鶴翼(かくよく)のようにきちんと身に着け...
吉川英治 「親鸞」
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