...坦々(たんたん)砥(と)の如き何間(げん)幅(はば)の大通路を行く時も二葉亭は木の根岩角(いわかど)の凸凹(でこぼこ)した羊腸折(つづらおり)や...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...岸の青砥は、げせぬ顔をして、ふざけてはいかぬと叱(しか)ったが、そのような恰好をすれば銭が見つかるという返事だったので、浮かぬ気持で、その舞いを眺(なが)めているより他(ほか)は無かった...
太宰治 「新釈諸国噺」
...近ごろフランス人で刃物を丸砥石(まるといし)でとぐ時に出る火花を研究して...
寺田寅彦 「備忘録」
...仕事場の隅(すみ)の砥石(といし)でかんなの刃を研いでゐました...
新美南吉 「かぶと虫」
...砥(と)の粉(こ)を塗つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兄のあつい愛は兄の詩をますます砥ぎすました者にするであらう...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...佐伯・青砥と下谷へ赴き...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それでも夢中になつて書くには書いたが読み返すといつも全身が砥石にかかつたやうな堪らぬ冷汗にすり減つた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...砥石(といし)をひろったり...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...二年間金アミの中で金の柵ばかり啄ついている嘴の尖端(さき)は鋭く砥がれていて...
室生犀星 「人真似鳥」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...行(おこなひ)を砥(と)ぎ名(な)を立(た)てんと欲(ほつ)する者(もの)は...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...桂鷺北(ろほく)は曾祖母の実家姫路市砥堀(とほり)の桂家と...
柳田国男 「故郷七十年」
...出来る限り慎重に致したいと考えましたので……」「成る程……」「……そ……それにあの砥石の位置が...
夢野久作 「巡査辞職」
...――どこの藩だかそれを先に」青砥(あおと)が...
吉川英治 「無宿人国記」
...青砥(あおと)が...
吉川英治 「無宿人国記」
...諦めものだぞ」宿へ帰ると――青砥弥助に湧井のふたりが待っていて...
吉川英治 「無宿人国記」
...青砥(あおと)弥助も...
吉川英治 「無宿人国記」
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