...そのほか「日本桃陰(とういん)比事」「鎌倉(けんそう)比事」馬琴の「青砥藤綱模稜案(あおとふじつなもりょうあん)」などいろいろあるが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...刃(は)鈍(にぶ)る時は貯(たくは)へたる砥(と)をもつて自(みづから)研(と)ぐ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...青砥のせっかくの高潔な志も...
太宰治 「新釈諸国噺」
...老母は錆(さ)びた庖丁(ほうちょう)を砥石(といし)にかけて...
徳田秋声 「挿話」
...私は仕方なしに革砥ですっかり研ぎ上げた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...砥を立てゝ鎌を研ぎ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...仕事場のすみの砥石(といし)でかんなの刄(は)をといでいました...
新美南吉 「小さい太郎の悲しみ」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...角潰れ海に蜘蛛(くも)の網かけたる荒砥(あらと)の硯(すずり)は...
宮崎湖処子 「空屋」
...剃刀などの刄を合せる肌理(きめ)の細かい黄色い砥石の...
三好達治 「一點鐘」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...しかしつくばいとのつなぎのために砥草(とくさ)のわきに棄石がなければならぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...砥草(とくさ)などは北風にさらされる方の茎の色が茜色に焼け...
室生犀星 「冬の庭」
...砥石の上で、彼が静かに剃刀を返すと、なめらかな石の肌で、剃刀の刃が冷たい音をたてた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あの砥石に気がつくと忽ち...
夢野久作 「巡査辞職」
...道の左右は砥(と)の如き絶壁だし...
吉川英治 「三国志」
...家中の精神をたゆまず研(みが)く砥石(といし)だったものである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...――で、妙な縁で、俺が、国家老の千坂兵部(ちさかひょうぶ)様から頼まれて、この米沢表から、湧井半太夫、青砥弥助、木村丈八郎――と、こう三人を、引ッこ抜くことを頼まれたというわけだ」「なるほど、じゃ、千坂様の才覚なのか...
吉川英治 「無宿人国記」
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