...あの青砥はとんだ間抜けだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...」青砥は愕然(がくぜん)とした...
太宰治 「新釈諸国噺」
...剃刀(かみそり)をとぐ砥石(といし)を平坦(へいたん)にするために合わせ砥石を載せてこすり合わせて後に引きはがすときれいな樹枝状の縞(しま)が現われる...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...砥石(といし)を掛(か)けて磨(みが)かねば使用(しよう)に堪(た)へぬ鍋(なべ)や釜(かま)は彼(かれ)の更(さら)に狹(せま)い土間(どま)に徒(いたづ)らに場所(ばしよ)を塞(ふさ)げて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...おつぎは其(そ)の間(あひだ)一心(しん)に燒(や)けた鍋釜(なべかま)を砥石(といし)でこすつた...
長塚節 「土」
...廻転砥石(といし)で刃物をとぐ時...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...粉をふいたような青砥(あおと)色の地に...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...アスファルトの砥道の下を縦横に走っていることを知るものはあまり多くはあるまい...
久生十蘭 「魔都」
...青砥来り、二十七・八日に三枚吹込みと決定...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...岡・青砥・塩入・吉田・相島・吉本が各々アベックで斉田愛子・清川・高尾・伊達・原みち子・小林千代子を連れて乗込み...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鋭い牙を砥いでゐようとは...
北條民雄 「発病した頃」
...この果実を植える時砥石あるいは鑢(やすり)でその頭を磨り破るか...
牧野富太郎 「植物記」
...板に鉋をかける機械や大きな欅の丸木を荒挽(あらびき)する機械や上下の車輪に張り渡されて非常な速さで廻転してゐる鋭利なリボン鋸や水車のやうに廻転してゐる車鋸や鋸の歯を一本々々金剛砂砥(こんがうしやと)で研(みが)いてゐる人間よりも巧妙なる機械やを私は一つとして感心せないで見ることは出来なかつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...しかしつくばいとのつなぎのために砥草(とくさ)のわきに棄石がなければならぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...砥石に向って仕事をしながら訥々(とつとつ)とした調子で古い職人たちの逸話を語るとき...
山本周五郎 「柳橋物語」
...火薬にあわせるほおの木炭(きずみ)を砥(と)でおろしていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...砥水(とみず)を浴びせるぞ...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??