...敵のためには粉骨砕身をして...
泉鏡花 「海城発電」
...ガラス窓を砕いた石つぶても...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私たちはきっと荒波の砕けている沙洲にぶっつかるに違いなく...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その光が川の中央にきらきらと金を砕いていた...
田山花袋 「蒲団」
...橙紅色の丸薬のような実の落ち散ったのを拾って噛み砕くと堅い核の中に白い仁(にん)があってそれが特殊な甘味をもっているのであった...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...頭顱(あたま)の砕けるほど力まかせに締めつけてもらうよりほかなかった...
徳田秋声 「黴」
...かねて心は砕きながら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...玄関先まで長く二行に砕けて来た...
夏目漱石 「虞美人草」
...幾重(いくえ)の稲妻(いなずま)に砕(くだ)くつもりか...
夏目漱石 「二百十日」
...頭部を粉砕されるまでなお生きていたかだね...
浜尾四郎 「死者の権利」
...パパパパパチッと爆竹が砕けた...
正岡容 「寄席」
...彼の女は骨を砕いていた...
松永延造 「職工と微笑」
...今日こそ貝(かい)の火は砕(くだ)けたぞ...
宮沢賢治 「貝の火」
...片(かた)っ端(ぱし)から頭を砕いて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ぶッ砕いてやる思案はねえか」十数日の後である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...峰阿弥の抱(いだ)いていた琵琶は、糸が刎(は)ね、海老尾(えびお)が折れ、胴が、砕けた...
吉川英治 「親鸞」
...その頸(くび)の骨が実際に砕(くだ)かれているのを発見して...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...文芸復興期以来しきりに重ねられて来た人間の妄想が再びまた「人道主義」の情熱によって打ち砕かれるのである...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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