...ヒューと矢尻を研ぐ北國の正月の風に吹かせ乍ら...
石川啄木 「雲は天才である」
...「石鑿(いしのみ)を研ぐよ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...米を研ぐ手も上(うわ)の空に動かしてる...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...その鏡面を研ぐ際に...
井上円了 「おばけの正体」
...小刀を研ぐのに二...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...研水(とみづ)を新しくして更に鋭い明日の小刀を瀏瀏(りゆうりゆう)と研ぐ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...――カマキリは物干し綱に鎌を研ぐ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...・明けてゆく鎌を研ぐ・枝をおろし陽のあたる墓・山の花は山の水に活けてをき客となり燕でたりはいつたり考へてをれば燕さえづる・旅のペンサキも書けなくなつた・ころげまはる犬らの青草・ひとりの湯がこぼれる六月十三日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...石(いし)を截るにも石を研ぐにも多少(たせう)の水を要すべし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...ひとしれず草木(さうもく)の種を研ぐとても...
萩原朔太郎 「幼き妹に」
...「ナイフを研ぐ石があれば良かったな」オールの端に結ばれたロープを確かめながら...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...彼女は、もう十九にもなつたのだが、桃割れに結つたり、赤い帯を締めたりしてゐると伯五郎達が袖をとらへて酒の酌を強ひ、毒牙を研ぐので、止むなく髪をボーイツシユ・バヴに切り、徽章もバンドもついてゐない雪太郎の中学生時代の古帽子を眼深く被つてゐた...
牧野信一 「沼辺より」
......
三好達治 「山果集」
...かかる都にも、なお、予譲(よじょう)の義をまねて、清盛を狙う悪源太があり、常磐の貞操にこらしめの刃を加えんものと、刃を研ぐ、金王丸のごとき血気未熟の若者もある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...斬れるだけ斬れるように研ぐのが研師の腕ではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わしは刀を研ぐとは看板に出しておらぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お侍方のたましいを研ぐものなりと――人は知らず――わしの習うた刀研(かたなとぎ)の宗家では教えられたのじゃ」「なるほど」「その教えを奉じますゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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