...一人はそれにて鏃(やじり)を研ぎ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...神經が研ぎすました西洋剃刀の刄のやうに鋭くなつてゐて...
石川啄木 「新しい歌の味ひ」
...鼻唄ながらに鉈(なた)や鎌を研ぎ始めた...
石川啄木 「天鵞絨」
...研ぎ上げて見ると...
高村光太郎 「小刀の味」
...そうしてまっ平らに研ぎすまされた面の中には見えるような見えないようなキメがあって...
高村光太郎 「小刀の味」
...その教養ある素質が正にこの唯物的感情によって研ぎ澄まされているように見える点だ...
戸坂潤 「読書法」
...七本の刃(やいば)を研ぎすまし...
ボードレール 富永太郎訳 「或るまどんなに」
...私は仕方なしに革砥ですっかり研ぎ上げた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...それを時々研ぎながら...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...安岡は研ぎ出された白刃(はくじん)のような神経で...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...芭蕉のように身を捨てて天地の間に感覚を研ぎすました芸術家の生涯にある鋭い直角的なものではなく...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...贄卓(にえづくえ)の前で研ぎ澄ました鉞(まさかり)が待ち受けているのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...自分の身に加えるべき剣を研ぎ終り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...研ぎに出そうかと思ったが...
山本周五郎 「末っ子」
...「身幅のわりに重ねが薄いのは研ぎ減りでしょう...
山本周五郎 「末っ子」
...何百年となく研ぎに研いで研ぎあげ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...それをいいたい」「仰せられい」能登は眼を研ぎすました...
吉川英治 「私本太平記」
...自己の会心の作を研ぎあげて...
吉川英治 「山浦清麿」
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