...父はもう鉈鎌を研ぎ上げたと見えて...
石川啄木 「天鵞絨」
...手馴(てな)れて研ぎのかかった白木の細い……所作...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...少しくもや四方にこもれど月かげ冴けく研ぎすましたる鎌の如し...
上田敏 「月」
...研ぎ上げて見ると...
高村光太郎 「小刀の味」
...研ぎ立てたやうにピカ/\光つてゐるのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...他の一法(はふ)は研ぎ磨く法(はふ)なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...彼の注意は鋭利に、病者特有の鋭利さに、研ぎすまされた...
豊島与志雄 「二つの途」
...太十は草刈鎌を研ぎすましてまだ幾らもなって居る西瓜の蔓をみんな掻っ切って畢った...
長塚節 「太十と其犬」
...芭蕉のように身を捨てて天地の間に感覚を研ぎすました芸術家の生涯にある鋭い直角的なものではなく...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...研ぎ上った剃刀を頭へあてがい切れ味を試した...
矢田津世子 「凍雲」
...さらに面白いのは会津にいた福仙という鏡研ぎがあるいは喜三太のなれの果という説もあったのを...
柳田国男 「雪国の春」
...まん中に御研ぎ物...
山本周五郎 「柳橋物語」
...どちらにしてもこの寒夜に独り起きて汗をながしながらひっそりと研ぎものをしている...
山本周五郎 「柳橋物語」
...東京には、地方から上って来る純真なもの、生き生きしたもの、又は充実したものを取って喰う商売人が、お互に爪を研ぎ、牙を磨いて、雲霞の如く待ち構えている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...個々誇りを研ぎ競へと私はいひたい...
吉川英治 「折々の記」
...廊下で會つても互いに眸を研ぎあつて摺れちがふ程...
吉川英治 「折々の記」
...あらゆる刃(やいば)が研ぎぬかれている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自己の会心の作を研ぎあげて...
吉川英治 「山浦清麿」
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