...今度は引地川(ひきじがわ)の岸に沿わずに低い砂山を越えて行った...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...それは人目(ひとめ)のない砂山の上に...
芥川龍之介 「微笑」
...砂山からでも見ていると...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...傾斜の緩い砂山が...
石川啄木 「漂泊」
...目の前なる砂山の根の...
泉鏡花 「海異記」
...大きくなったら登れると思った天文台の砂山は取りくずされてもう影もない...
寺田寅彦 「花物語」
...滑川(なめりがわ)に沿った砂山から海辺に出て...
水上滝太郎 「九月一日」
...砂山のてっぺんが年古くなったせいか...
室生犀星 「みずうみ」
...砂山の岨(そは)が松の根に縦横に縫はれた...
森鴎外 「妄想」
...砂山の上には主人の家が只一軒あるばかりである...
森鴎外 「妄想」
...川口の砂山はまだ生まれず...
柳田国男 「海上の道」
...南も小さな砂山で...
柳田国男 「雪国の春」
...それから野菊の咲く砂山を越えて行く...
柳田国男 「雪国の春」
...「あとで話そう」と内蔵助は云った、「おれは島田にも、砂山、尾田にも話す、おれたちは今夜、西福寺に集まって相談する、野中もよかったら来てくれ」「わからない」と又五郎は苦しそうに答えた、「私はこんなふうに別れ別れになることは反対だ、だが、みんなが集まるなら、はっきり約束はできないが、ゆくかもしれない」「待っている」と内蔵助は又五郎の眼をみつめ、「おれは野中を信じるぞ」と云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...砂山忠之進の三人は帰るのであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わかったよ」と砂山忠之進が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この釘勘がたまりません」砂山の砂をくずしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...中国特有の低い砂山の松の間には赤い百合の花が咲いてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
便利!手書き漢字入力検索