...それは人目(ひとめ)のない砂山の上に...
芥川龍之介 「微笑」
...妹は私が近づいたのを見ると夢中で飛んで来ましたがふっと思いかえしたように私をよけて砂山の方を向いて駈け出しました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...傾斜の緩い砂山が...
石川啄木 「漂泊」
...遠(をち)の砂山(すなやま)崩れたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...遠(をち)の砂山崩れたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...砂山を登り切つて...
太宰治 「津軽」
...校庭の砂山の陰に葉藏のおとなびた孤獨なすがたを見つけて...
太宰治 「道化の華」
...そこの砂山を越えて遠い長い渚を歩いたりして荒い日本海をも紹介した...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...暗い砂山の下のその小屋についた時は...
水上滝太郎 「九月一日」
...」「いや砂山の穴の中だ...
室生犀星 「命」
...」「明日何時頃砂山に行くんですか...
室生犀星 「命」
...出たところで会ったのだ」「それは珍らしい」と砂山が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どちらも稽古はそれほど激しくはなかったし、他の人たち、砂山忠之進、尾田内記、藤沢内蔵助、みな彼にはしんせつだった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...砂山を馳け上つて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...一方は切立った砂山で...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...低い砂山をめぐつてさらに眠りからさめたばかりの静かな入り江へとつづいた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...私は松の樹の生い育った小高い砂山を崩している所にたたずんで...
和辻哲郎 「樹の根」
...しかしその乾いた、砂山めいた、はげ山の気分は、わたくしには親しいものであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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