...その又砂山にはブランコのないブランコ台が一つ突つ立つてゐた...
芥川龍之介 「歯車」
...Kには田にも畑にも砂山にも蟹が多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私は生きてはいられないから一緒に死ぬつもりであの砂山をお前...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...砂山は痛いとも云はぬ...
石川啄木 「漂泊」
...遠(をち)の砂山(すなやま)崩れたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...笠原さんの射撃のまとのうしろの砂山にうずめておくとは! 悪魔でなければ...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...校庭の砂山の陰に葉藏のおとなびた孤獨なすがたを見つけて...
太宰治 「道化の華」
...三階の一隅(ひとすみ)に新しい砂山ができる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
......
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...」「いや砂山の穴の中だ...
室生犀星 「命」
...「あとで話そう」と内蔵助は云った、「おれは島田にも、砂山、尾田にも話す、おれたちは今夜、西福寺に集まって相談する、野中もよかったら来てくれ」「わからない」と又五郎は苦しそうに答えた、「私はこんなふうに別れ別れになることは反対だ、だが、みんなが集まるなら、はっきり約束はできないが、ゆくかもしれない」「待っている」と内蔵助は又五郎の眼をみつめ、「おれは野中を信じるぞ」と云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...出たところで会ったのだ」「それは珍らしい」と砂山が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わかったよ」と砂山忠之進が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
......
夢野久作 「猟奇歌」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一層近く砂山の下へ寄つて行つた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...私は松の樹の生い育った小高い砂山を崩している所にたたずんで...
和辻哲郎 「樹の根」
...しかしその乾いた、砂山めいた、はげ山の気分は、わたくしには親しいものであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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