...砂山は痛いとも云はぬ...
石川啄木 「漂泊」
...太初(はじめ)から「生命」を知らぬ砂山と...
石川啄木 「漂泊」
...傾斜の緩い砂山が...
石川啄木 「漂泊」
...砂山を下りて浜に出て...
泉鏡花 「海異記」
...目の前なる砂山の根の...
泉鏡花 「海異記」
...まとの立っている白い砂山のほうへ...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...笠原さんの射撃のまとのうしろの砂山にうずめておくとは! 悪魔でなければ...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...砂山には、スミレが咲いてゐた...
太宰治 「津軽」
...三階の一隅(ひとすみ)に新しい砂山ができる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ここにてはかもめ、海浜独唱、砂山の雨、魚とその哀歓、松林の中に座す、砂丘の上、静かなる空、水すまし等を得たり...
室生犀星 「抒情小曲集」
...遠い砂山の上に人間の指一本を現實するは必ずしも幻惑ではない...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...砂山の岨(そは)が松の根に縦横に縫はれた...
森鴎外 「妄想」
...大塚かと思うような孤立した砂山に突き当たり...
柳田国男 「雪国の春」
...南も小さな砂山で...
柳田国男 「雪国の春」
...それで、藤沢が石川と共に去ってからも、野中と島田、砂山と尾田の四人は残ったのであるが、いま、――尾田内記が藤沢に会い、かれらが道場を開いていると聞いて、砂山と島田は、野中又五郎の顔を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いっしょに来て表てで待っているんだ」島田と砂山は野中を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...左右なる砂山に数多(あまた)鴨の居る如く見えて駱駝(らくだ)の眠り居るが見え申し候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...私は松の樹の生い育った小高い砂山を崩している所にたたずんで...
和辻哲郎 「樹の根」
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