...石菖蒲の香りがあたりに広がっていた...
...簡単な料理に石菖蒲を使った...
...石菖蒲茶はリラックス効果があると言われている...
...石菖蒲は四季を通じて楽しめる花の一つである...
...石菖蒲の花言葉は「清浄」「勇気」「慈愛」など...
...僕はだんだん石菖(せきしょう)のかげに二匹の沢蟹の隠れるのを見ながら...
芥川龍之介 「手紙」
...昼見ると下には清水の流れている小溝があって石菖(せきしょう)などが生えていた...
田中貢太郎 「料理番と婢の姿」
...一番最後の少し奥に引っ込んだ石菖(せきしょう)の鉢(はち)の格子(こうし)のそばに置いてある家には...
田山花袋 「田舎教師」
...やはり石菖(せきしょう)の鉢(はち)が置いてあったり...
田山花袋 「田舎教師」
...(明治四十四年 五月二十四日)春の暮庭石菖(にわせきしょう)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...石菖(せきしょう)の水鉢を置いた子窓(れんじまど)の下には朱の溜塗(ためぬり)の鏡台がある...
永井荷風 「妾宅」
...西瓜の粒が大きく成るというので彼は秋のうちに溝の底に靡いて居る石菖蒲を泥と一つに掻きあげて乾燥して置く...
長塚節 「太十と其犬」
...石菖(せきしょう)に水をやったりして怒られたり褒(ほ)められたり...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...万年草古老伝に此草は当山の霊草にて遼遠に在て厥死活弁じがたきをば此草を水盆に浮るに生者なれば青翠の色を含み若没者なれば萎めるまゝなりとぞ今現に検するに御廟の辺及三山の際に蔓生す毎年夏中是を摘みて諸州有信の族に施与の料とせり其長四五寸に過ぎず色青苔の如し按ずるに後成恩寺関白兼良(かねら)公の尺素往来(せきそおうらい)に雑草木を載て石菖蒲...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...石菖(せきしょう)どんなのが行きましたろう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...サヨは電話室のよこの中庭に露のおりている石菖の鉢を見ていると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...池への逃げ口に生えた石菖に一本の枯葉もないのに驚いた...
室生犀星 「京洛日記」
...その傍に石菖を植ゑたらいいだらうと母が言つて持つてきてくれたのが...
室生犀星 「故郷を辞す」
...石の根締めに石菖(せきしょう)...
山本周五郎 「新潮記」
...水口につどへる群のくろぐろと泳ぎて鮒(ふな)も水もひかれりいしたたきあきつ蛙子あそび恍(ほ)け池にうつれる庭石の影まひおりて石菖のなかにものあさる鶺鴒(いしたたき)の咽喉の黄いろき見たり庭石のひとつひとつに蜥蜴(とかげ)ゐて這ひあそぶ晝となりにけるかな...
若山牧水 「樹木とその葉」
...雪の天城越幾年か見ざりし草の石菖の青み茂れり此処の渓間に乗合自動車の故障の直されるあいだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...フト幼い頃の記憶を呼び起しながら摘み取って嗅いで見ると正しく石菖であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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