...石筆が、ひもにゆわえられたまま、まるで小イヌのように、とんだりはねたりしていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...石筆は、なんとかして計算を助けようとしていたのですが、ちっともうまくいきません...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...金のせきばんの上にダイヤモンドの石筆で字をかいたり...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...二枚折の紙石盤やら硯やら石筆やらを買つて貰つて...
石川啄木 「二筋の血」
...ほかの時間でも石盤に石筆で絵を描いたり...
上村松園 「あのころ」
...草履袋をさげ石盤と石筆を風呂敷に包んで通学したものでした...
上村松園 「今日になるまで」
...我は女、とても敵ひがたき弱味をば付け目にして、と祭の夜の卑怯の處置(しうち)を憤り、姉の全盛を笠に着て、表一町の意地敵に楯つき、大黒屋の美登利、紙一枚のお世話にも預らぬものを、あのやうに乞食呼ばはりして貰ふ恩は無し、と我儘の本性、侮られしが口惜しさに、石筆を折り、墨を捨て、書物も十露盤も要(い)らぬものに、中よき友と埓も無く遊びし美登利...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...石筆(鉛筆か)などの存在が知られ...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...石筆(せきひつ)や鉛筆なぞを口の端(はた)まで持つて行つては...
永井荷風 「海洋の旅」
...かぎ縄や、石筆や、マッチの類は、由々しき犯罪の証拠品となるだろうが、あの炭団(たどん)ばかりは、何のためだか見当がつくまい、と笑う者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...色石筆(いろせきひつ)であねさまを絵(か)いていた...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...石筆や紙や学校用品を売っていたが...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...石筆(せきひつ)を折り墨をすて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...石筆を折り墨をすて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...石筆(せきひつ)を折(を)り墨(すみ)をすて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...石盤と石筆との価...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...シャマシュがその右手に持っているのは石筆で...
穂積陳重 「法窓夜話」
...奇岩怪石筆状しがたしとかや...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
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