...思ひも及ばないことになる」と云ふのは聊(いささ)か矯激(けいげき)の言である...
芥川龍之介 「解嘲」
...と云う方がかえって矯激ですな...
泉鏡花 「婦系図」
...その時にはたびたび矯激な発作でも起したように家々の中へまで流れ込むのだった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...矯激な思想は併し...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...よってかかる不正不法なる矯激なる運動に対しては断固毅然たる態度をもってこれを抑圧し...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...而して懷疑論者の排哲學の聲も亦此弊に對する矯激の聲である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...たとへ其れが矯激であつても...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...謹愼の二字實に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹愼の人なり謹愼の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衞公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...粗暴矯激にして軌道を逸脱するの亡状は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其言稍々矯激に過ぐるものなきに非ざりしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...謹慎の二字実に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹慎の人なり謹慎の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衛公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...粗暴矯激にして軌道を逸脱するの亡状は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...クリストフの新しい矯激な行ないは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...必ずしも矯激の言と云ひ得ないであらう...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...矯激なる感動も年と共に消えて行った...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...不知不識(しらずしらず)自分も矯激(けうげき)な言動をするやうになつた...
平出修 「計画」
...大義に執する余り矯激にわたる弊のあることを知っていた...
山本周五郎 「新潮記」
...また或女は無情と酷薄とを極めた旧道徳に対する反感から殊更(ことさら)に貞操を眼中に置かないという風な矯激の思想を持っているかも知れぬ...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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