...得三は腰に付けたる短銃(ピストル)を発射(はなつ)間(ま)も焦躁(もどか)しく...
泉鏡花 「活人形」
...何とて脆(もろ)くも得三の短銃(ピストル)に僵(たお)るべき...
泉鏡花 「活人形」
...(貴方……短銃(ピストル)を離しても...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...貴方は短銃(ピストル)を握っているわね...
海野十三 「振動魔」
...驚きたる武男がつづいて走り出(いだ)せる時、清人はすでに六七間の距離に迫りて、右手(めて)は上がり、短銃響き、細長なる一人はどうと倒れぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...短銃落ちぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...弾薬盒(だんやくごう)をふくらし小銃や短銃に弾丸をこめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャン・プルーヴェールは騎兵用の古い短銃を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「然し、短銃は、己を全うして、敵を討とうとする得物(えもの)じゃ...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...取り出した短銃を膝の上へのせて微笑しているその面(かお)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...六白い脛(はぎ)もあらわに、褄(つま)を蹴りみだして、沓脱(くつぬぎ)に跳ね下りると、庭下駄を、素あしに突っかけて、短銃を片手に、雪之丞の前に歩み寄るお初――闇太郎は、俄(にわ)かに咲き出した毒の花のようなすがたを、呪いに充たされて、みつめ続けた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」田原は額に短銃の筒口を押當てる形をして見せた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...短銃は駕籠舁(かごかき)や家来を威嚇(ゐかく)するために...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...毛皮や短銃(ピストル)...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...盗人(ぬすびと)が忍んで来て犬に吠えられ短銃(ピストル)を乱発して防ぎながら終(つひ)に咬(かみ)殺されて仕舞(しま)ふのは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...羽織(はおり)の裏(うら)から種子島(たねがしま)の短銃(たんじゅう)をだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...龍耳老人はぽろりと手から短銃をとり落した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...十手よりも遥かに短い短銃がつかまれていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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