...僕は十年計画で敵を斃(たお)す積りだったが近来これほど短気な事はないと思って百年計画にあらためました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...五番目の疑問をお話しして下さらんか」短気なシモンは扉(ドア)の近くの椅子に腰を埋めてぶっきら棒に云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...猜疑(さいぎ)的な高慢心と独立的な短気な悪い性質とのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の若々しい短気な力は消費されたがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうか短気なことをしないで辛抱(しんぼう)して下さいよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな短気なことを」「おっ母(か)さん...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「あなたは短気ですね」「私は短気なんじゃありません」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼は短気な男で、自分のことを少しでもぞんざいに言われると、すぐ腹を立てるのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そんな短気なことをしたって君の夫君の名誉は救われるわけではない...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...お前さんのその短気な大風(おおふう)が祟(たた)ったということを考えてもらわなければならんのだが...
牧野信一 「鬼涙村」
...しつツこく……」短気な森野は...
牧野信一 「街角」
...彼らの好戦的な習慣と短気な気質に合したのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...短気なまねはしないように...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...曹操は短気なので兵馬はみな許都からの長途を...
吉川英治 「三国志」
...お上(うえ)もゆめご短気などおこしくださいますな...
吉川英治 「私本太平記」
...ご短気なくお体をお大事に」それからまた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...短気なことをなされるな」と杢之進(もくのしん)...
吉川英治 「増長天王」
...短気な言を吐かないように...
吉川英治 「源頼朝」
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