...それでは一体、何のつもりでお前はこの物語を書いたのだ、と短気な読者が、もし私に詰寄つて質問したなら、私はそれに対してかうでも答へて置くより他はなからう...
太宰治 「お伽草紙」
......
陀田勘助 「ある日」
...五番目の疑問をお話しして下さらんか」短気なシモンは扉(ドア)の近くの椅子に腰を埋めてぶっきら棒に云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...彼の能力や彼の短気なことを知っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まさか短気なことは遊ばしはしませんでしょうね...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...「あなたは短気ですね」「私は短気なんじゃありません」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そんなにぷりぷり腹を立てなさるだね? お前さまがそんな短気な方だと初めから分っていたなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そんじょそこいらの短気な愛国者たちから受ける非難に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...――憎悪(ぞうお)というほどではない短気な怨恨(えんこん)もあり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...彼らの好戦的な習慣と短気な気質に合したのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...短気なことを!吉村此奴(こやつ)...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...短気なやうな蝶(てふ)が来る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...短気な僕は途中から狭い運転手台へ一緒に乗つて地図と街とを見比べ乍(なが)ら...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...短気な世渡りをするにゃ当らねえぜ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...このところ短気な猛攻はやんでいるが...
吉川英治 「私本太平記」
...一ト走り飛んでいって、その悪党めを一ツうんと懲(こ)らしてまいるから」史進は、彼の短気なのに、呆(あき)れ顔だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...火花的な短命短気な風があって...
吉川英治 「随筆 新平家」
...短気なることなく...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??