...おかみさんは黒人(くろと)の出の人だとかで、短気な、気に入り悪(にく)い方(かた)であつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...「そない短気な事言はんと...
薄田泣菫 「茶話」
...僕は十年計画で敵を斃(たお)す積りだったが近来これほど短気な事はないと思って百年計画にあらためました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...それでは一体、何のつもりでお前はこの物語を書いたのだ、と短気な読者が、もし私に詰寄つて質問したなら、私はそれに対してかうでも答へて置くより他はなからう...
太宰治 「お伽草紙」
......
陀田勘助 「ある日」
...まさかとは思てても短気なことでもしなさったらえらいこッちゃ思たら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...五番目の疑問をお話しして下さらんか」短気なシモンは扉(ドア)の近くの椅子に腰を埋めてぶっきら棒に云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...そこでさしも短気な米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男は生来短気なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなにぷりぷり腹を立てなさるだね? お前さまがそんな短気な方だと初めから分っていたなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...犬番や短気な猟師をつれて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やをら瞠目に価するものに出会はなかつたと云つて短気な言葉を投出す要はなからうと思ふ...
牧野信一 「浪曼的時評」
...短気なことを!吉村此奴(こやつ)...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...短気なまねはしないように...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...彼の少年時代は短気な暴れ者だったし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...短気な世渡りをするにゃ当らねえぜ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...短気な呂布、しかも今は、陳大夫の方策ひとつにたのみきっていた彼...
吉川英治 「三国志」
...火花的な短命短気な風があって...
吉川英治 「随筆 新平家」
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