...自分には此第二の知慧が苦々しい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...汝の蛇の知慧は寧ろ少きに過ぎると一つの聲は云ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...知慧さえも増さないのだが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...世話役側の知慧で...
豊島与志雄 「塩花」
...その根性は人をして屡々知慧ある態度を採らせるやうに見える...
中原中也 「詩と詩人」
...千偏一律な知慧なぞといふものが...
中原中也 「詩と詩人」
...知慧(ちゑ)も忘(わす)れ思議(しぎ)も浮(うか)ばぬ精進(しやうじん)の程度(ていど)を崇高(すうかう)と仰(あふ)いだ...
夏目漱石 「門」
...三匹這い出して来る」平次は威勢よく八五郎の知慧を叩きつぶします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なにかいい知慧も出るだろうさ……まずこれでひと安心だ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私にはいゝ知慧も出なかつた...
正宗白鳥 「素材」
...人の知慧や力に頼る必要はなく...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...プロレタリア的な知慧=無駄のない理論的であるとともに実践的な同時にびっくりするほど国際的な活々した知識をもつようになる...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...微妙な知慧のつやというようなものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...知慧というものは常に或る美しい含羞をもつものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうして多くの知慧(ちえ)と経験とから成る伝統が連綿として打ちつづいて居ります...
柳宗悦 「北支の民藝(放送講演)」
...吾々が今当面せるディレンマについて私たちはもう知慧(ちえ)の実を喰べたのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...日本にお着きになってから二日目ではございませぬか」「……ジョージは狐のような知慧を持っております...
夢野久作 「暗黒公使」
...「文殊は知慧を現し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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