...牧之翁は、知命の頃に、耳疾を患ひ、殆んど聾となり、螺貝を耳に当て、聴声器としてゐた、翁の戯号の螺耳はこれから来てゐる、耳の悪るいと云ふ外には老年になつて中風の気があり、天保七年の夏中風再発して、湯治なぞ種々治療につとめられたが、遂に天保十三年五月十五日に病の為めに、永眠された、享年七十三である、郷里の長恩寺に葬られてゐる、法号は金誉志剛性温居士と云ふ、本書の口絵は、井口喜夫氏作の翁の木像の写真である、この木像は現に長恩寺に安置してある、翁の後は勘右衛門、文太郎、常平の三氏を経て現戸主雄太郎氏に至つてゐる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...やはり知命の五十代...
種田山頭火 「其中日記」
...※五十知命、いひかへれば冷暖自知ではあるまいか...
種田山頭火 「其中日記」
...知命の年齢である...
種田山頭火 「私を語る」
...又垂仁天皇の御名を活目入彦五十狹茅天皇(記には伊久米伊理毘古伊佐知命)と申し奉れり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...わたくしは昭和改元の際年は知命に達していた...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
......
萩原朔太郎 「俳句」
...ただ臣(しん)亮(りょう)もはや知命の年齢ですから...
吉川英治 「三国志」
...人はそれぞれその一生に志学の年、而立の年、不惑の年、知命の年、耳順の年等を持つと考えられる...
和辻哲郎 「孔子」
...知命(ちめい)の年に焦燥して道を踏みはずし...
和辻哲郎 「孔子」
...知命の齢に達したものの焦燥はその人への尊敬を消失せしめる...
和辻哲郎 「孔子」
...知命の意義は五十のころの孔子の生活の変化に最もよく現われていなくてはならない...
和辻哲郎 「孔子」
...五十知命に近いころではない...
和辻哲郎 「孔子」
...してみれば五十知命に右のごとき解を付するのは無理ではないか...
和辻哲郎 「孔子」
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