...世事に馴(な)れない青年や先輩の恩顧に渇する不遇者は感激して忽ち腹心の門下や昵近の知友となったツモリに独(ひと)りで定(き)めてしまって同情や好意や推輓(すいばん)や斡旋(あっせん)を求めに行くと案外素気(そっけ)なく待遇(あしら)われ...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...生前の知友としてはかえって能(よ)くしがたい私情がある...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...諸知友の知る所なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...先輩知友の無言の愛情がこめられてある...
富澤赤黄男 「天の狼」
...親戚知友の関係とか社会的地位とか云う変梃な障害があったのだろう...
豊島与志雄 「潮風」
...俺の知友の海軍参謀も...
豊島与志雄 「自由人」
...知友また呼ぶに鈴虫の翁を以てす...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...仮令(たと)い死後にても草葉の蔭より大賛成を表して知友の美挙に感泣することあるべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...その知友その交際その愛情を全人類に及ぼしていたのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何とかして知友の間に止めて置きたく...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...希くば精神に活きる私の多くの知友が...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...三百部ほど私版本として小冊子に上梓して知友に届けた(本書所載)...
柳宗悦 「四十年の回想」
...多くの知友を見つけて滞在したのである...
柳田国男 「雪国の春」
...それで江戸藩邸にいる知友をとおして絶えず書物を買い求めたり...
山本周五郎 「菊屋敷」
...知友の差入れてくれる金品は...
山本周五郎 「さぶ」
...知友のあいだでもっとも信頼されていたため...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...知友のできるように計らってくれた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...知友のあいだにも...
吉川英治 「新書太閤記」
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