...もう界(かい)わいに知れ渡っているのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その名前のよく知れ渡っているという点では...
高神覚昇 「般若心経講義」
...今日(こんにち)ではまたおかしい位に知れ渡っているのであるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...既に説明を要しないほど世間に知れ渡っている...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...すでに友人や知己(ちき)の間には相当知れ渡っているのかもしれない...
谷崎潤一郎 「鍵」
...而も世間で相当知れ渡っている事実である...
戸坂潤 「社会時評」
...軍部の公表によって広く知れ渡っている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――そしてこの思想の運動形態に就いては今は多くを語る必要がないほど知れ渡っている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...氏の閲歴が過去から現在に至るまで殘る隈なくあの尊敬すべき家族に知れ渡っていることです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...浦上──その名はキリシタン殉教の聖地として世界中に知れ渡っている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...大抵知れ渡っていることだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...校内の事は細大ともに世の中に知れ渡っているはずだと思い過ぎる癖があります...
夏目漱石 「こころ」
...あなたのめざましい働きは世界中に知れ渡っているんですもの...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...もう全国に知れ渡っている...
森鴎外 「百物語」
...だがこれほど材料として広く知れ渡っている大谷石が...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...近江(おうみ)の佐々木盛綱(もりつな)といえばこの辺土にも知れ渡っている源家方の豪族である...
吉川英治 「親鸞」
...知れ渡っている事である...
吉川英治 「茶漬三略」
...世間にもおおよそ知れ渡っているはずですわ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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