...そんな事は充分に知り抜いているくせに...
有島武郎 「或る女」
...貞世の欲する事をあらかじめ知り抜いているような岡の看護ぶりは...
有島武郎 「或る女」
...相手はすっかり知り抜いているんだもの...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...僕は全的に知り抜いているような気がする...
林不忘 「安重根」
...だれよりもよく知り抜いているのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...――それも当人はすっかり知り抜いているのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...一切知り抜いているお角さんには...
中里介山 「大菩薩峠」
...銭が物言うことを最もよく知り抜いているだけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...不思議だよ今度(こんだ)は」兄の機嫌買(きげんかい)を子供のうちから知り抜いている彼らにも...
夏目漱石 「行人」
...吉川の不在勝な事をよく知り抜いている彼は...
夏目漱石 「明暗」
...つづいて自分の弱点を知り抜いているお安を殺し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知り抜いている菊之丞故...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...親子は心の底まで知り抜いているので...
森鴎外 「阿部一族」
...自ら知り抜いている胸の中が明るくなる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...しかし男の性質を底まで知り抜いている女には...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...一通り世間の事は知り抜いている女ですよ……貴方が二十年前に...
夢野久作 「少女地獄」
...「それまで知り抜いているのでは...
吉川英治 「江戸三国志」
...それより前から女はちゃんと知り抜いているらしかった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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