例文・使い方一覧でみる「知らぬ間に」の意味
スポンサーリンク...当人の知らぬ間にほとんど全部が誤りとなり終わるおそれがある... 
丘浅次郎 「我らの哲学」
...自分は全く知らぬ間に...
太宰治 「女の決闘」
...知らぬ間に自分は左右の手で地を攫（つか）んで走っていた...
中島敦 「山月記」
...彼に画像を描かれてから、俺は今、一年中でいちばんせわしい時季だというのに、すっかり物思いにとらわれて、松毬の丹精など大切な仕事さえ、とかく手につかず、いつになく古い事まで思い起したり、今まで考えたこともない難かしい問題に思いあぐんだり、知らぬ間に、自分で自分を横から眺めるような心持ちになったり……しているのに、ふと気づいては、驚きもし、またあきれもする始末だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...知らぬ間にいつか死に近づくならば...
夏目漱石 「思い出す事など」
...知らぬ間に口を滑（すべ）らして人の心を読むのが探偵だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...知らぬ間に希望（のぞみ）と喜びの芽をふかせるといふ風である...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...彼の知らぬ間に殺していいでしょうか...
浜尾四郎 「死者の権利」
...知らぬ間に秤（はかり）の上に乗り...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...自分が山賊と一緒に悪事を働いているなんて知らぬ間に...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「人気者」で熱演するので知らぬ間に...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...知らぬ間に荒れた板葺（いたぶき）のひまから月が洩れて...
堀辰雄 「姨捨」
...――お前と別れてから私の知らぬ間にこんなにも立ってしまった時間というものが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...知らぬ間に酔でも回つてゐたものか...
牧野信一 「病状」
...知らぬ間にもとの町へ出て了った...
松本泰 「Ｐ丘の殺人事件」
...知らぬ間に彼に對して十分の信頼を置きかけてゐました...
水野仙子 「道」
...知らぬ間に少しくすべって来たためで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...知らぬ間に、主人自慢になって、「おれの御主人は、いつまでも、こんな草深い田舎に埋（うず）もれているお方じゃないぞ」と、大言した...
吉川英治 「茶漬三略」
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